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【Pick Up記事】静かな職場

デジKAMAに来て驚かれるとしたら、通所ワーカーの作業環境の静かさではないでしょうか。キーボードやマウスの入力音、スリッパが床に擦れる音、空気清浄機やエアコンの風の音。電話は鳴らず、スタッフとのやり取りもSlackのチャットが中心ですから、来たときと帰るときに挨拶をする以外は話さなくても仕事が成立します(稼働前後にスタッフとのおしゃべりを楽しみたいワーカーはもちろんいます)。
口から発しなくても言葉は使うのですが、そもそも言葉を使わなくても職場でコミュニケーションは取れるのでしょうか。そんな研修が実施されたというニュースを要約してもらいました。

課題

大きな組織なので、コミュニケーションの本質を身をもって考える機会を作る必要がありました。

課題に対する実践

あえて言葉を使ったやり取りを禁止した「無言語」の空間でコミュニケーションの研修を実施しました。
自分と同じカードを持っている仲間を見つける課題では、ジェスチャーによって仲間を集めます。集まった人たちがカードを一斉に開けると、全然違います。「自分の伝え方は正しい」と思っているとクリアできません。
好きな食べ物を説明するという課題でも、手を変え品を変え、相手に伝わるまで諦めずに試行錯誤する参加者は多かったようです。

実践の結果

本気でコミュニケーションを取ろうとすると、すごくエネルギーを使って疲れることがわかりました。コミュニケーションには、伝わるまで諦めない「スタミナ」も大事な要素の一つだということが強調されました。伝わったとき、共感できたときの喜びを感じ取ることができました。

将来の展望

研修を実施したサイレントボイス代表の尾中さんは、手話で両親とコミュニケーションを取ってきた聴者です。聴覚障がい者も聴者も対等に働ける社会を目指し、研修や教育支援、講演活動などさまざまな取り組みを進めています。

参考URL

【Pick Up記事】デジKAMAスタッフが選んだ記事を登録ワーカーが要約し、不定期でお届けしていきます✨

デジタル就労支援センターKAMAKURAは、2023年3月現在スタッフ4名、登録ワーカー20名の小さな職場です。Google WorkspaceとSlackを活用しており、通所型でも在宅型でも作業環境に大きな差はありません。さまざまな経歴やスキルを持っているワーカーが長期ブランクや異業種からでもパソコンを使った事務に挑戦できるよう、これまた個性豊かなスタッフが伴走しています。

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