【Pick Up記事】ChatGPT搭載ロボ
コロナ禍の感染対策として、ステイホーム、集まりの中止、ソーシャルディスタンスなどがこの数年で定番となりました。コロナウイルスは5類感染症に移行したものの、孤独・孤立対策は引き続き日本において重要な社会課題となっています。
デジKAMAを社会とのつながりを得られる場として見出してくださる方は、安全な自宅にいながら働ける在宅型を魅力と感じることが多いようでした。ワーカーは稼働時間中、スタッフとSlackやGoogle Meetを活用してリアルタイムに連絡を取り合うことができます。文字であれ音声であれ、話しかけたら相手から返事が来ることに安堵し喜びを感じられると、孤独感も解消されていくのだと実感します。
今回のPick Up記事は、見守りロボット「cinnamon」についてです。
ドーナッツ ロボティクス社は、「人類を場所・時間・言語・物理的な制約から解放する」をミッションに掲げるメタリアル社との協業で、ChatGPT(会話AI)を高齢者向けに調整し、見守りロボット「cinnamon」に搭載することを発表しました。
課題
先進国では独居老人が急速に増加しており、多くの高齢者が持つ孤独感をどう解消していくかが課題となっています。
課題に対する実践
高齢者の幸福感と生活の質の向上を目指すロボット開発を始めました。中心となる技術のChatGPTは、教師あり学習と強化学習の両方の手法で転移学習を施された人工知能チャットボットで、簡単なゲームの相手をしたり、人間と同水準かそれ以上の回答が行えるなど、幅広い機能を持ち合わせています。
「cinnamon」には赤外線センサーが搭載されており、電源が入っていれば、高齢者がロボットの周辺を通るだけで話しかけます。
将来の展望
メタリアル社は、人の感情を汲み取る能力を進化させていくAIにさらにチューニングを加え、高齢者への思いやりを示す会話の実現を目指しています。現状、ChatGPTは自発的に会話を始められないことが弱点ですが、ロボットが⼈との間に⼊って会話のきっかけを作れば解消されそうです。
⼈の形をデフォルメした見た目にすると高齢者にとっても抵抗感がなく、親しみやすいと考えられます。
参考URL
ChatGPT (Wikipedia)
今回は高齢者向けのロボットということですが、孤独を感じているすべての年齢の人々に展開されていくかもしれないですね。今後も動向を見守っていきたいです。
追加情報
デジKAMAのある鎌倉市では2020年、AI(スマート)スピーカーの活用によりシニア世代の生活をより豊かにするための実証実験も行っていました。一人暮らしのシニア世代が声を出して会話をすることで張り合いが生まれ、孤独感が和らぐという結果が出ています。
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