見出し画像

【Pick Up記事】ストレスチェック

デジKAMAでは、稼働日に書いていただく日報やスタッフとの1on1ミーティングを通じて、ワーカーの働きやすさを向上できるようにしています。人数や勤務形態により、ストレスチェックの実施は今のところ努力義務に留まっていますが、整理された質問内容や他事業所での実践ノウハウを参考にし、日々の支援に取り入れています。ご興味のある方は記事末尾の「H29-30_ストレスチェック制度 総合研究報告書」をご覧ください。

今回のPick Up記事は、北海道にあるシステムデザイン開発株式会社(ブロードメディア株式会社グループ)から。知的障がいを持つ労働者向けのストレスチェックサービス「こころメイトフレンドリィ」の無償提供を開始しました。

課題

2015年にストレスチェック制度が施行され、従業員50人以上の規模の事業者は、すべての労働者に対して年1回のストレスチェックを実施することが義務付けられました。しかし、文章の理解やコミュニケーション能力に課題のある労働者が受検する際の配慮が検討されてきていませんでした。
障がい者雇用の場は拡大していますが、職場における対人関係や一般的疲労感で高いストレスを感じ、定着率が上がらないという課題があります。

課題に対する実践

東京大学の川上教授らのグループが、知的障がい等のある労働者向けストレスチェックの調査票を新たに開発しました。理解しやすい易しい表現に言い換え、読み仮名とイラストを付けるなどの配慮がされています。
システムデザイン開発株式会社は、現行の一般向けのストレスチェックに加え、知的障がいを持つ労働者向けに「こころメイトフレンドリィ」を開始しました。簡易的にインターネットで受検ができるクラウドサービスで、要望のある企業へ無償で提供されます。

将来の展望

障がい者のストレス反応に気づきを与え、職場環境の改善につながることが期待されています。

ストレスチェックはとても有用ですが、質問を理解するのが難しかったり、文字を読むことに困難がある方にとっては、実施すること自体がストレス源になりうると思いました。また、紙でなくクラウド上で提供されていれば、入力する方も分析する方も実施しやすくなると思いました。このようなサービスが広まっていくことで、より多様な労働者が働きやすくなるとよいですね。今後も注目していきたいです。

参考URL

平成 29-30 年度労災疾病臨床研究事業費補助金 多様な労働者がストレスチェックを受検するに当たって望まれる支援に関する研究
H29-30_ストレスチェック制度 総合研究報告書
知的障がいを持つ労働者向けのストレスチェックサービスを無償提供開始

【Pick Up記事】デジKAMAスタッフが選んだ記事を登録ワーカーが要約し、不定期でお届けしていきます✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?