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実現することの重要性を語る

Chief Technology Innovation Officer(CTIO:最高技術革新責任者)の星野です。
私はバックグラウンドが、小学校の頃からゲームプログラミングを楽しんでいたという根っからのエンジニアです。

ゲームプログラミングといえば、「クソゲー:評価が悪い、つまらないゲーム」を作るという取り組みをアバナード社員の一部と最近始めました。

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画像1:マイクロソフト「Azure」が勉強できる弾幕シューティングゲーム
(※ゲーム上の画像はマイクロソフト社のAzureアーキテクチャ図を背景に、キャラクターをAzureおよびM365コンポーネントのアイコンを利用しております。ゲームに集中しているといつの間にかシステム構造やAzureのコンポーネントが覚えられるかもしれない、と真剣に考え、作成しました。)


なぜ、ゲーム?しかもクソゲー?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実際にアプリを作ってみると「面白くない!」と言わせるのは案外難しかったりします。掲載したシューティングゲームも、USBのゲームコントローラーで動く本格的なモノで、案外遊んでいると面白いです。
ゲームは利用者の感情が非常にわかりやすく、面白くない、こんなのやりたくないという利用者の心境を想像、仮説として定義し、こういう機能を作ったらきっと「つまらない!」と言ってくれるのではないか?。これは、皆が体感、想像しやすく、アイディア脳を鍛え、それを形にするには、もってこいのトレーニングだったりします。

このゲームという話を引きずったまま、本題に入りますが、まず、ゲームは作らないとその楽しさ(つまらなさ)が伝わらないということです。
ゲームソフトを通じて実際に動くものを、コントローラーなどを使って自分で操作し、途中何度か失敗し、ステージをクリアする等何かしらの達成ができて、その達成感を味わうのが楽しみにつながります。
ゆえに、絶対に死なないゲームなどは達成感が無いのでつまらなかったりしますし、敵が強すぎて目的が達成できない場合も、同じくつまらなかったりします。
ここで重要なのが、そもそも動くものが無いと楽しむというところまで行きつかないということです。

前置き長くなりましたが、ITビジネスにおいても同じでして、私がモビリティ(タブレット)のビジネスユニットのリーダーをやっていた2013年、エンジニアであった私が、リーダーとして自ら数字を上げるために、営業的な側面が求められた転換の時期でした。
当時、スマートフォンはメールや予定表、電子カタログをPDFで見るといった活用に限定されていた中、そもそも営業に不慣れな私が考えたのは、このタブレットを使って、様々な企業のノウハウや、営業のエッセンス、相手を落とすキラーワード等、タブレットが教えてくれる、あるいはリモートからの支援を受けられるような仕組みがあったらとても便利ではないか・・・です。
タブレット上に、どの顧客に対して、どんな訪問準備をして、どう活動したら、どれだけ数字が上がるか?をAIのような何かが過去の営業マンの活動データを材料にレコメンドするという仕掛けを生み出しました。(当時のAIは人工無能と呼ばれる、パターンで動く仕掛け)

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画像2:魔法のアタッシュケース(8年前のWindows 8タブレットアプリ)

この仕掛けのアイディアは、言葉で説明すると、現状の仕事とはかけ離れすぎて想像もできないためお客様からの反応はほぼ無し、一方で、実際に動くものを見せながら説明すると、明らかに反応が違うという、ゲームの時と同様に「作らないと伝えることができない」ということです。
その他、シリーズもので、魔法の電子カタログ、パーフェクトワーク支援といったアイディアを実現しました。


アバナードでは、未来という不確定な存在に対して、様々なアイディアを出すだけでなく、それを形にするフレームを持っています。

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画像3:イノベーションを生み出すメイカソンフレーム

本記事で説明したように、「形にする」ことで「伝わる」こと、その結果フィードバックを得ることができ、次のアイディアを実現していく勢いを作るのはとても大事であり、まさにクソゲー開発にも通じます。こんなところでも、まさかの学生時代のゲーム開発の経験が活きるとは・・・なんでもやってみるものですね!

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* Microsoft、Azure、Microsoft 365 は、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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