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多くの変化に満ちた2023年を振り返ってみる

この記事は デジタルキューブグループ Advent Calendar 2023 の最終日(12月25日)の記事として、いつもとは趣向を変えて、代表の小賀が執筆しています。

メリークリスマス! デジタルキューブ代表の小賀です。

アドベントカレンダーの〆、ということで、多くの変化に満ちた2023年を振り返ってみたいと思います。一番の大きな変化といえば、デジタルキューブヘプタゴンという2つのブランドが1つのグループ会社になったこと、そしてコロナの収束により元の生活スタイルが戻ってきたことです。


One company
Two brands
Three products & services

今年(2023年)11月にグループ初となる全社合宿を行いました。そこで私たちは「One company Two brands Three products & services」という重要なキーフレーズを共有しました。

このフレーズは、昨年11月にデジタルキューブとヘプタゴンがひとつのグループ会社となり、新しい成長戦略への転換点を迎えたことから始まっています。

デジタルキューブとヘプタゴンは、それぞれ地方でクラウドサービスを立ち上げ、インターネットを活用し顧客の課題を解決することで価値を生み出してきた経緯があります。

多くのスタートアップ企業は IPO などの明確なゴールを設定して、プロダクトの開発とピボットを繰り返していますが、私たちのアプローチは、目の前の人や組織の課題を IT で解決することから始まっています。

M&A を選択した理由

デジタルキューブは、幸運にも現在まで存続できていますが、気がかりなことがありました。それは、将来的に会社をどう継承するかということ。コロナ禍の中、一人の意思決定者だけではリスクが高いことを認識しましたし、リーダーシップの多様性と経営陣の可用性を考えました。そして、デジタルキューブは成長戦略とリスク管理を考慮し、M&A を選択しました。

今回は、私だけではなく、ヘプタゴンの社長である立花さんも同じように考えていたこと、そして会社の規模やカルチャーが近かったことで実現できたのだと思います。

今回の M&A に関して、私たちは一貫して明確なメッセージを伝えてきましたが、社外の皆さんに意図したように理解してもらうのはなかなか難しいものでした。いろいろな人と話していると、どうしても M&A を単なる買収と捉える傾向があるようです。我々の M&A は、より大きな価値を創造するための戦略的なものです。

この M&A は、日本の結婚制度に例えることができるかもしれません。名字は変わるかもしれませんが、人は変わりません。そこにヒエラルキーは無く、各々のアイデンティティを尊重することも重要です。組織として、それぞれの独立性を保ちつつ、効率化や付加価値の創出を目指しています。

私たちの目標は「ひとつの会社、ふたつのブランド」として、それぞれが独自の個性を持ちながら多様なサービスを提供することです。そこにはヒエラルキーがあるわけではなく「ひとつの会社である」というのが重要なメッセージです。これからもしっかりと協力しながら、次のステージへと進んでいきます。

FinanScope リリース

10月に新サービスとなる「FinanScope(ファイナンスコープ)」をリリースしました。

FinanScope は、我々が地方企業として直面していた課題から生まれたものですが、多くの地方企業が似たような課題を抱えていることも感じていました。であれば、我々が M&A を経て、実際に得た知見を基に、地方企業の成長を支援するためのサービスが必要ではないか、我々だからできるのではないか、ということで FinanScope が生まれました。

まだすべてを公開することはできていませんが、今後「FinanScope Management」「FinanScope Matching」と機能を追加していきます。

新しい社員が増えた

若い社員が増え、会社の平均年齢が若返り… 35.5歳になりました。当初は若い社員が増えることでパフォーマンスに影響を与えるのではないかと心配しましたが、彼らは非常に熱心で、精神的にも成熟しています。

今の若い世代は、インターンシップなどを通じて、企業で実際に働く経験をしていることもあり、責任感を持って仕事に取り組んでいます。彼らから学ぶことも多く、会社全体の成長に貢献してくれています。

社員の男女比についても意識していて、現在は男性が多いですが、男女比が5対5になるのが理想的でしょうか。女性の意見は鋭く、男性とは異なる視点を提供してくれます。多様な意見を取り入れて、よりバランスのとれた意思決定を行い、より良い環境を作り出していければと考えています。

アフターコロナ、そして Face to Face での合宿

今年は合宿が9回開催されました。毎回、社員自身が主体的に企画し、課題や問題、改善したいことを持ち寄って行われました。特に先月行った全社合宿は印象的で、若手の社員が主導し、会社の将来について深く考える機会になりました。

今年の合宿は、会社にとって重要なトピックであり、多くの学びがあったと感じています。リモートワークが普及した今だからこそ、直接会うことの重要性が高まっていますし、今後もこのような合宿を継続して、会社全体の成長につなげていきたいと考えています。

人事制度がアップデート

人事制度のアップデートも行いました。新しい制度では、成果と目標の達成度が総合的に把握できるようになり、昇格や給料の基準も明確になったことで、個々の目標設定がしやすくなりました。
また、デジタルキューブでは、スキルアップを積極的に支援していますが、それを推進する資格手当の増強も行いました。

今後も人事制度は私たちのカルチャーや働き方を反映しつつ、社員の働きやすさのためにアップデートしていこうと思います。

ウェブサイトリニューアル

今年はデジタルキューブ、ヘプタゴンのコーポレートサイト、そして Shifter のサービスサイトのリニューアルを行いました。ヘプタゴンに関してはサイトリニューアルに加えて、何度か行ったプレスリリース配信により露出が増えたこともあって、サイトへのアクセス数が2倍以上に増えました。

ただ、まだ改善すべき点は多くあるので、技術の進化に合わせた裏側の仕組みや機能に関しても随時改良を進めていこうと考えています。

プレスリリース & メディア / 事例掲載 / 社会貢献


今年は、デジタルキューブとヘプタゴンともに多くのプレスリリースを発行しました。特に、今年は「質」を重視し、戦略的に活用することを心掛けました。これについては、良い影響が出ていることを実感しています。

特にヘプタゴンは、地方の課題解決に役立つテクノロジーの認知拡大に重点を置いていますが、そのストーリーを外部に伝えることが重要で、私たちのブランドや価値をより効果的に伝えることができました。

2024年は、 FinanScope にも焦点を当てて、さらなるストーリーを展開します。また、AWS や AI などの最新技術を取り入れた事例作りにも力を入れていきます。

広報室ができた

ついに念願だった広報室を設立しました。広報活動は単なるアウトプットではなく、外部からの視点を取り入れながら魅力的なコンテンツをつくり、伝える能力が必要です。これまでは片手間での取り組みになってしまっていましたが、いよいよ専任の担当者を迎えて本格的に取り組んでいます。

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広報室は既にいろいろな発信を行い、会社の活動や価値を外部に効果的に伝えています。社員インタビューなどの取り組みも好評で、社員のモチベーション向上にも貢献しています。

この1年を振り返って

新サービスを開始し、仲間(社員)や協力者(外部委託のメンバー)も増えました。こうしたポジティブな変化が今年の最大のハイライトだと感じています。

個人的にも、社員の結婚や出産など、嬉しい出来事がありました。これは、社員が安心して働ける環境が整っている証拠だと思います。さらに、広報室の設立や社員インタビューの取り組みなど、社内外のコミュニケーションを強化するための新しい取り組みが始まりました。

2024年、我々がさらに邁進していくために、しっかりと計画を立て、実行していくことが重要となります。これまでは「たまたまできちゃった」ということもありましたが、これからは「狙ったところにしっかりとたどり着く」ということができるのか、それが試されると思っています。

新しいサービスや取り組みによって、不自由を打破していくデジタルキューブグループのビジネスと成長を楽しみにしていただけたらうれしいです。

株式会社デジタルキューブ
代表取締役社長 小賀 浩通