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リモートワークには、どこに行っても活躍できる人材になるための「経験」が詰まっている

「ニューノーマル」なんて呼ばれる、新しい働き方が求められはじめた今。
仲間と離れて、一人で働くこともめずらしくなくなりました。そこで、私たちデジタルホールディングスは「一人だけど、孤独じゃない」さまざまな働き方を取材。チームや組織で働く意味を、見つけていきたいと思っています。

そんな連載のトリを飾るのは、デジタルホールディングスのグループ会社・株式会社オプト 沖縄コーラルで働く喜瀬悟(きせ さとる)さんです。グループの広告部門で、運用・オペレーションを担当しています。

どんな広告をどのように届ければ、お客さまに貢献できるか。丁寧な検討のすえ、ミスのない制作・出稿作業を経て、広告はようやくターゲットの元に届きます。そんな仕事を、遠く離れた東京拠点と連携して進めていくのが、喜瀬さんたちのチームです。

離れていてもミスなく仕事を進めるためのコミュニケーションや、信頼しあえるチーム作りについてうかがいました。

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喜瀬 悟(きせ さとる)
株式会社オプト 沖縄アドオペレーション2部 部長
1988年、沖縄生まれ。
2012年、沖縄の高等専門学校を卒業し株式会社オプトへ入社。
2012年から2015年6月まで運用型広告のオペレーションを担当。
2015年7月より沖縄アドオペレーション3部のチームマネージャーに就任。
同年、下期沖縄納会にてオプト協業案件の成果を認められ、ベストマネージャー賞を受賞。翌年2016年8月より、沖縄アドオペレーション2部 部長に着任。


効果的な広告をつくるために、手を尽くす

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――まずは、喜瀬さんが株式会社オプトに入社した理由を教えてください。

もともとは広告やチラシに携わる仕事がしたいと思っていました。でも、就職説明会で「これからはネット広告の時代が来る」と聞き、IT企業にぐっと興味が湧いて。そこからいろんな広告会社を検討しましたが、部署の垣根を越えてみんな楽しそうに働いているオプト沖縄の雰囲気に惹かれたんです。

――入社してからは、どんな仕事に携わってきましたか?

はじめのうちは、東京のグループ会社から依頼を受けて広告を入稿したり、広告の効果をレポートにまとめたりする「オペレーション」を担当していました。少し作業に慣れてくると、もらった情報をただ入稿フォーマットに落とし込むだけでなく、ブラッシュアップの提案などもしていましたね。「このキーワードを入れたほうが、効果が上がりそうですよ」みたいな。そのうちに、細々した案件では運用から任せてもらえるようになっていきました。

――広告の「運用」とは、具体的にどんな仕事をするのでしょうか。

お客さまのオーダーを受けて、どのくらいの予算でどのような配信をするのか、検索エンジンにて最適なワードで上位表示させるなど、広告の運用計画を考える役割です。実際に広告を出したあとは、オペレーションから上がってくるレポートをもとに分析を行い、また次の施策を練っていきます。

――オプトで働くやりがいは、どんなところにありますか。

沖縄コーラルのオフィスは、周りとのコミュニケーションがとても活発です。なので、みんなでアイディアを出しあい、ひとつのものをつくり上げていく感覚が強いですね。お客さまの大切なユーザーとの接点やご予算を任せていただいている以上、成果を出さなければいけないプレッシャーはありますが、それでもやりがいのほうが勝っています。


実績の表彰式で、東京から届いたビデオレター

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――沖縄オフィス内は人との距離が近くても、おもな業務上のやりとりをする東京とは、物理的にずいぶん離れています。うまく連携するために、どんな工夫をしていますか?

2010年代くらいまでは、すべてメールか電話でやりとりしていたので、なかなか大変でした。でも近年は、オプト独自の社内システムがあるため、仕事がかなりしやすくなっているんです。依頼事項のインプットや納品物に関するすりあわせ、進捗状況の共有などが、すべてシステム上で完結します。不明点があったときだけ、ビデオ会議で解決すればいいんです。

――時代に先がけてリモートで働いてきたぶん、社内には便利なツールも発達しているというわけですね。

そうなんです。でも、オペレーションは広告をユーザーに届ける“最後の仕上げ”を担っていて、小さなミスも許されない業務なので、便利なツールができても緊張感はありますね。ここでミスがあると、別の広告が出てしまったり、出すべきタイミングとずれてしまったりしかねません。ミスが、そのままお客さまにとってのリスクになりやすい部署なんです。

――そうしたミスは、どうやって防いでいるんですか?

業務をはじめた当初からずっと、起きたミスの数や内容を記録して、毎週の会議で再発防止策を検討しています。自動ツールで補いきれない作業領域は、誰がやっても同じように問題なくこなせるフローが必要。ミスやミスにつながりそうな事象を洗い出して、仕組みを整え、マニュアル化しています。内容はオンラインで周知するだけでなく、問題集にもして、合格するまで全員に問題を解いてもらってます。おかげで、ここ数年はずいぶんミスが減りました。

――徹底した対策ですね……! そのほか、業務メンバーとリモートで連携するうえで難しいところはありますか?

やはり、テキストベースの会話だと感情がわかりにくいことでしょうか。東京側は急いで発注したつもりでも、こちらは文面を見て「余裕があるのかな」と勘違いしてしまうとか。どんな作業をどんなペースでしているかお互いに見えづらいのは、離れているデメリットだと思います。だからこそ、つねに進捗を共有したり、なにか助けてもらったらきちんとお礼を言ったり、小さなコミュニケーションの積み重ねは大切にしていますね。だけど、そうやってチームで頑張った仕事で成果が出せたら、達成感もひとしおです。

――同じ案件をやっているとはいえ、離れて働いているメンバーとも、ちゃんと達成感をわかちあえるものですか?

わかちあえますよ! 東京・沖縄ではそれぞれ、半期ごとに成果を出したプロジェクトやメンバーを表彰するイベントがあるんです。同じ案件をやっていた東京メンバーが受賞したとき「沖縄のオペレーションのおかげです」などと言ってくれたりすると、めちゃくちゃうれしいですね。

――喜瀬さんが東京メンバーと手がけた案件で、とくに印象的だったものは?

東京の営業さんとペアを組み、出稿の形式やターゲティングの手法を僕が考えた、ある地方特産物をPRするプロジェクトですね。スタート時のご予算は400万円ほどだったのに、運用を続けるにつれてどんどん規模が大きくなり、最終的な金額は2つも桁が上がりました。これほどの案件ははじめてで不安もあったけれど、密に連絡を取り合って進められたから、心強かったです。東京・沖縄の両拠点で表彰を受けたんですが、東京のペアからわざわざお祝いのビデオレターをもらいました。一緒に働けてよかったなって、改めて思いましたね。


離れていても、信頼しあうために大切なこととは?

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――いまはオペレーション第二部の部長として、チームのマネジメントも担当していらっしゃるんですよね。

はい。部署のメンバーの成長が見えてくると、広告の運用やオペレーションとはまた違ったやりがいを感じますね。若手の子たちがやりたいことと東京から依頼される業務をうまく紐づけ、フォローしながら進めていくのが、僕の大きな仕事です。

――気心知れた沖縄オフィスとはいえ、コロナ禍で働き方は様変わりしたのではないでしょうか。

緊急事態宣言時は毎日テレワークになり、面談もオンラインが増えました。大きな課題についてはオンラインでも問題なく話し合えるけれど、リアルタイムで起きる小さな課題や相談事項って、対面じゃないとなかなか拾いにくい。若手の不安につながりやすい部分なので、最初のうちは苦労しました。でも、小さなことでもチャットで会話するスタイルができてきてからは、だいぶましになってきた気がします。

――リモートでも、相手の状態を思いやる気持ちやコミュニケーションのノウハウがあれば、なんとかなるものなんですね。

“慣れ”は大きいですよね。僕も新人のころは、テキストコミュニケーションが苦手でした。メールに情報を詰め込みすぎて「喜瀬さん、何言ってるかわからないです」なんて言われたりして(笑)。メールの件名に大事な情報を入れるとか、内容は箇条書きにするとか、少しずつそういう細かいスキルを身に着けてきて、いまがあります。

――離れていても協力して仕事をするために、一番大切なことって何だと思いますか?
「信頼関係を築くこと」だと思います。離れていて見えない部分も多いからこそ、相手を思いやることが大切。言葉遣いひとつとっても、ネガティブな印象にならないよう気を付けつつ、情報を整理してわかりやすく伝えるようにしています。それから、一人ひとりが自分のやるべきことを100%やる。離れていても近くにいても、そういう姿勢がチームワークにつながると思うんです。

――確かに、お互いがお互いの役割をきっちり果たしてこそ、心から信頼しあえる気がします。

そうですよね。でも、リモートワークが中心になるのは、いいこともあると思いますよ。対面のコミュニケーションより難易度の高い部分があるからこそ、成長のきっかけになる。遠方のクライアントとも、これからはビデオ通話で顔を見ながら仕事ができるような時代にもなっています。離れていてもパフォーマンスを発揮する人材になれれば、働く場所が自由に選べるし、どこに行っても活躍できると思います。

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周りへの思いやりや自分の仕事への責任感が、チームワークを左右する。働く場所が離れていても、近くても、じつは本質は変わらないのかもしれません。

株式会社デジタルホールディングスが主催してきた連載も、今回が最終回。
ジャンルが違うさまざまな仕事のなかに、離れていてもチームで働く醍醐味や、リモートだからこそ得られる経験が、確かにありました。

リモートワークやフリーアドレス、副業など、多種多様な働き方を取り入れているデジタルホールディングス。ぜひ、どこに行っても活躍できる人材になるための一歩を、こちらで踏み出してみてください!
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インタビュー/執筆:菅原さくら
企画/編集:サカイエヒタ(ヒャクマンボルト)

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