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海外パロディCMから学べる英語表現10選

フィットネスバイクCMのパロディを見つけました。
外国の文化と英語表現を学ぶのにCMはすごくいいと思います。
短いですし。

【あらすじ】
A commercial advertises an exercise bike that replaces the usual motivational speeches with criticism.

アメリカで人気の家庭用フィットネスバイク「Peloton」のパロディ。ユーザーは励まされるのではなく、終わりのない批判にさらされる。

英語:YouTube概要欄, 日本語:筆者要約

この動画の元ネタは「Peloton」。
自宅でインストラクターに励まされながらエクササイズに興じることができる商品です。

もし、あなたが「頑張れ」と言われて逆にやる気がなくなる天邪鬼なら…という場面からパロディCMがはじまります。

引用:onepeloton.com

Pelotauntから学べる英語

You smashed it|上手くいった、完璧だ

上手くいった 完璧だ 英語
上手くいった、完璧だ

「You smashed it!!」は、本当に何かが上手くいったときに使われる口語表現です。

動画だと、生徒がプログラムか何かを達成したときに「完璧だ!」「うまくいったね!」と呼びかけています。

英語は、idiomatic language(慣用句が多い言語)です。
これらの慣用表現を多く知っておくと、ネイティブの話を理解しやすくなります。

To prove a point|自分の正しさを証明する

自分の正しさを証明する 英語
自分の正しさを証明する

”To prove a point”は、自分が正しいことを証明するときに使われます。

動画内に出てくる女性は、誰かに「君ならできる!」と励まされても、エクササイズしないと言っています。

天邪鬼ですね(笑)

自分の正しさを証明すること自体が目的である場合によく使われるので、このシーンにピッタリな表現と言えるでしょう。

If I hear the phrase "you can do it," I literally won't, just to prove a point.(もし”君ならできる!”と言われたら、私は文字通りやらない。ただそれを証明するために。)

動画 0:18

don't give a shit|どうでもいい、興味ない

どうでもいい 興味ない 英語
どうでもいい、興味ない

このフレーズは、ド定番表現ですね。いろんなところで聞きます。

He doesn't give a shit. What he wants is your money.
:彼はそんなことに興味ないよ。本当に欲しいのは君の金さ。

上記のように使われます。

言うまでもなくカジュアルな表現なので、職場や公共の場で使うのは避けたほうが無難です。

I don't give a shit. I get paid either way.(どうでもいいよ。どっちにしろ金は手に入るし。)

動画 0:42

snotty disdain|横柄な見下し

横柄な見下し 英語
横柄な見下し

”snotty disdain”は「横柄な見下し」と訳すことができる非常に強烈な表現です(笑)

snottyは鼻水を垂らしたという形容詞ですが、俗語として「薄汚い」「横柄な」という意味があります。

disdainは「軽蔑」という名詞です。

そんなに頻繁に聞く表現ではありませんが、面白い表現だと思ったので、ピックアップしてみました。

Using patented passive aggression, each Pelotaunt instructor will pull from a toolkit of emotional manipulation styles guaranteed to get even the laziest cyclist moving.(特許を取得した受動的攻撃を通じて、インストラクターは生徒の感情をコントロールします。それによって最も怠惰な生徒でさえ運動をすることを保証します。)

Techniques such as snotty disdain.(例えば横柄な見下しなどです。)

※受動的攻撃とは、積極的に課題に取り組まなかったり、わざと仕事を遅らせたりして攻撃することを意味する精神医学用語。

動画 1:00

lost cause|上手くいく見込みがない人や物事

上手くいく見込みがない人や物事 英語
上手くいく見込みがない人や物事

"lost cause"は成功する見込みのない人や物事という意味です。

動画では見込みのない人という意味で使われていますが、物事に対しても使うことができます。

If it rained all weekend, running outside would be a lost cause.(もし週末ずっと雨だったら、外で走るのは無理そうだね。)

パロディとはいえ、生徒に聞こえるように見込みが無いと言うなんて、とんでもなく陰湿ですね(笑)

I know that, but I was trying to figure out what to do with that. I think she's just a lost cause.(それは分かってる。でも何とか解決方法を探ってるんだ。思うに彼女は単に成功の見込みが無いんだよ。)

動画 1:28

withering judgement|手厳しい・辛辣な意見

手厳しい・辛辣な意見 英語
手厳しい・辛辣な意見

”wither”は「しおれる」といった意味の動詞ですが、witheringで辛辣なというネガティブな意味の形容詞になります。

witheringをGoogle画像検索すると、しおれた植物の画像がたくさん出てきます。

つまり、ガックリさせる→辛辣なという意味なのだと思います。

”withering judgement sure to get your heart pumping.”のように、無生物主語の表現を使いこなすと、表現がグッとこなれてくるので、ぜひ抑えておきたい表現ですね。

Just withering judgement sure to get your heart pumping and your brain thinking, "Am I bad?"(手厳しい意見は確実にあなたの心臓をドキドキさせ、「自分が悪いのでは?」と考えさせる。)

動画 1:40

give it up for someone|応援する、拍手する

応援する、拍手する 英語
応援する、拍手する

”give it up for someone”で「~を応援する、拍手する」という意味のスラングです。

イベントなどでゲストを迎えるときなどによく使われます。

動画では、インストラクターが生徒の家のリビングルームを車庫と言ってしまう場面があります。

Pelotauntでは、辛辣な言葉がサービスの一部(すごいパワーワードww)なので、このインストラクターはわざとやっているのでしょう(笑)

Let's give it up for Mike who's working out in his garage!(さぁ車庫でトレーニングするマイクに拍手を!)

動画 1:43

out of spite|意地悪、腹いせに

意地悪、腹いせに 英語
意地悪、腹いせに

"out of spite"で「意地悪、腹いせに」という意味の慣用句です。

故意に意地悪をするときに使われます。

動画では、実際よりも短い走行距離を画面に表示して、生徒をさらに走らせようとしています。

ちなみにgaslightは、誤った情報を知らせることで、相手に自分が間違っていると錯覚させるという意味のスラングです。

Pelotaunt has all the upgraded features that keep you moving out of spite. Features like gaslighting you about how far you've gone.(Pelotauntは生徒を意地悪く走らせ続けるバージョンアップした機能を備えています。あなたがどれだけ走ったか、誤った情報をもとに騙すような機能です。)

動画 2:22

picture-in-picture|画面内の小さな画面

画面内の小さな画面 英語
画面内の小さな画面

”picture-in-picture”は画面の中にある画面です。

最近は在宅ワークを採用する職場も増えたので、Zoomやgoogle meetなどのビデオ通話アプリが爆発的に普及しました。

それによって、”picture-in-picture”を目にする機会も増えましたね。

A constant picture-in-picture of an elderly woman who's like 1,000 times better than you.(あなたより1,000倍よくやっている年配女性が映っている画面内の画面)

動画 2:18

kick one's ass|打ち負かす

打ち負かす 英語
打ち負かす

”kick one's ass”は誰かを打ち負かす、罰するという意味のスラングです。

動画のシーンでは、年配者が自分よりよくやっているのを見せつけられて、この表現を使っていますね。

She is kicking my ass.(彼女が私に敗北感を味わわせてくる。)

動画 2:24

まとめ

今回はアメリカのパロディCMから特徴的な表現をピックアップしてみました。

以下が今回ご紹介した表現一覧です。

  • You smashed it|上手くいった、完璧だ

  • To prove a point|自分の正しさを証明する

  • don't give a shit|どうでもいい、興味ない

  • snotty disdain|横柄な見下し

  • lost cause|上手くいく見込みがない人や物事

  • withering judgement|手厳しい・辛辣な意見

  • give it up for someone|応援する、拍手する

  • out of spite|意地悪、腹いせに

  • picture-in-picture|画面内の小さな画面

  • kick someone's ass|打ち負かす

ブラックジョークなので、ネガティブな表現のオンパレードですが、こうした皮肉は欧米のコメディの特徴でもあります。

Instagramでも非常に好評で、この商品がもし発売されたら、ぜったいに買うとまで言っている人もいました(笑)

コメディは日常的に使われている口語表現がよく出てきますし、大人でも楽しんで視聴できるのでオススメです。

ぜひYouTubeで動画を観てみてください😁


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