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コメディショーから学ぶ英語|The Rock Obama: GOP Senators - SNL

先日、面白いコメディショーを見つけました。
コメディで使われる英語は分かりやすいですし、何度も観たくなるので、英語学習にもピッタリですね。

【あらすじ】
White House Chief of Staff Rahm Emmanuel (Andy Samberg) urges President Obama (Fred Armisen) to get angry while meeting with GOP leaders, unleashing the fury and power of "The Rock Obama" (Dwayne Johnson).

いつも落ち着いている(当時)オバマ大統領(フレッド・アーミセン)が、共和党幹部から政策について言いたい放題言われた結果、「ザ・ロック・オバマ」(ドウェイン・ジョンソン)に変身し、その怒りとパワーを解き放つ。

英語:YouTube概要欄, 日本語:筆者要約

メインは、ドウェイン・ジョンソンですね。
ワイルドスピードにも出演している映画俳優ですが、元レスラーで”The Rock”のリングネームでも親しまれています。

ドウェイン・ジョンソン
出典:Wikipedia

The Rock Obama: GOP Senatorsから学べる英語

If I may|もしよろしければ

ホワイトハウス首席補佐官であるRahmがオバマ大統領と話すシーン
ホワイトハウス首席補佐官であるRahmがオバマ大統領と話すシーン

このフレーズは「もし許可が得られるのであれば、~したい」と言うときに使われる表現で、丁寧な言い方になります。

動画の冒頭、ホワイトハウス首席補佐官であるRahmは、大統領になぜか「時には怒ったほうがいい」と進言します(笑)

大統領は上司なので、"If I may" と言って進言する前にクッションとなる言葉を入れています。

If I may, Mr. President. I sometimes think you are too calm. You need to get angry. (もしよろしければ、大統領。時々思うのですが、あなたは落ち着き過ぎです。時には怒ることも必要です。)

動画 0:15

Get something passed|~を通す

共和党幹部達を部屋に招き入れ、議論を始めるシーン
共和党幹部達を部屋に招き入れ、議論を始めるシーン

Get something 過去分詞という形は、自分で何かをするときや誰かにしてもらうときに頻繁に使われる表現です。

Get this bill passed
:この法案を通す

Get my hair cut
:髪を切ってもらう

Get my room cleaned
:部屋を掃除する

上記のように使われます。

このシーンでは、大統領がある法案を通したくて、共和党幹部達を招いたようですね。

"I brought you here"という表現も英語特有の言い回しだと思います。
「私はあなた方をここに連れてきた」が直訳ですが、来てもらったと訳す方が自然です。

I brought you here because it's important for me to get this omnibus bill passed.(君たちに来てもらった理由は、この一括法案を(議会で)通すことが私にとって重要だからだ。)

動画 0:35

Draw the line|一線を引く、制限を設ける

1人目の共和党議員が大統領に反対するシーン
1人目の共和党議員が大統領に反対するシーン

"Draw the line"は、一線を引く。転じて制限を設ける意味で使われます。

大統領が話している法案をそのまま通すのは反対なわけですね。

また、"With all due respect"は、恐れながら、失礼ながら、お言葉を返すようですがという意味になります。

相手の意見に否定的な立場を取るときに使われる丁寧な表現となります。

With all due respect, we know it's important, Mr. President. But we have to draw the line somewhere. We can't let the America drifted in the socialism.(お言葉を返すようですが、この法案が重要であることは知っています、大統領。しかしどこかに制限を設けなければなりません。アメリカを社会主義に向かわせることはできません。)

動画 0:40

It's about time to|そろそろ~する時間

2人目の共和党幹部が大統領の経済問題に対する責任を問うシーン
2人目の共和党幹部が経済問題に関して大統領を批判するシーン

"It's about time to do something"は、そろそろ~をする頃だという意味です。

It's about time to study
:そろそろ勉強する時間だ
It's about time to go home
:そろそろ家に帰る時間だ

のように使われます。

後ろにそろそろやりたいことを付け加えるだけなので、使い勝手のよさそうな表現ですね。

"Not to be critical"は、「批判するわけではないのですが」と前置きをして話すときに使われます。そのあと思いっきり批判しているのが、皮肉が効いていて面白いです。

Not to be critical, you have been the president for almost seven weeks. Isn't it about time to fix the economy?(批判するわけではないのですが、大統領に就任して7週間になります。そろそろ経済を立て直してもいい頃ではないですか?)

 動画 0:55

That's it!!|もう十分だ

大統領にキレるように促すホワイトハウス首席補佐官
大統領にキレるように促すホワイトハウス首席補佐官

"That's it"も定番表現です。

このシーンでは、もう十分だと言って、大統領にキレるよう促しています。

怒るときだけに使われるわけではなく、"That's it from me."(私からは以上です)などのように、報告を終えるときにも使うことができます。

 That's it. Get angry!!(もう十分だ。怒れ!)

動画 1:05

Have something to do with|~と関係がある

3人目の共和党幹部が、更に大統領の責任を追求するシーン
3人目の共和党幹部が、大統領の責任を追及するシーン

”Have something to do with”は、関係性を述べるときに使われ、非常によく聞く表現です。

She has something to do with the organization.
:彼女は組織と何か関係がある。

逆に
He has nothing to do with the project.
:彼はあのプロジェクトとは何の関係もない。
と言うこともできます。

このシーンでは、「前政権時の政策のせいで、今回の危機が起きたんじゃないの?」と大統領を批判しているわけです。

かなり挑発的ですね(笑)

そのあとの”you may not be up to it.”という表現も面白いです。

「あなたにその仕事は無理かもしれませんね」と言っています。

よく聞くのは"it's up to you."(それはあなた次第、あなたに任せる)ですが、仕事をこなすことができる、試練に耐えられるという意味も実はあります。

The policy of the previous administration may have had something to do with this crisis. It's your responsibility now.(前政権時の政策が、今回の危機と何か関係があったのかもしれません。あなたの責任ですよ。)

And my friend, I'm starting to think you may not be up to it.(そして私の友達は、あなた(大統領)ではその仕事を遂行できないと考え始めています。)

動画 1:10

Make someone angry|~を怒らせる

ついにキレた大統領が"The Rock Obama"に変身するシーン
ついにキレた大統領が"The Rock Obama"に変身するシーン

”make someone angry”で、~を怒らせるという意味になります。

「make 人 形容詞」という形で、人を形容詞の状態にするという意味になります。

The present made me happy.
:そのプレゼントは私を幸せな気分にしてくれた。
The savory smell makes me hungry.
:その匂いのせいでお腹が減った。

上記のように使われます。

3人の共和党幹部達にクソミソに非難された結果、キレた大統領はついに"The Rock Obama"に変身してしまいました。

The Rock(ドウェイン・ジョンソン)は、身長196cm、筋肉モリモリの大男なので、着ていたシャツがボロボロになっています。

変身の激しさを物語っていますね(笑)

What happened was (that) you made Barack Obama angry. And when you make Barack Obama angry, he turns into "The Rock Obama."(何が起きたのかというと、あなた方がBarack Obamaをキレさせたということだ。そしてBarack Obamaをキレさせると、彼は"The Rock Obama"に変身する。)

動画 1:54

Smell right to me|正しいと思う(感じる)

The Rock Obamaに怯えつつも、自分の意見を言うシーン
The Rock Obamaに怯えつつも、自分の意見を言うシーン

smellには「感じる」という意味があります。

つまり、"don't smell right to me"で

私には正しい匂いがしない

私には正しいと感じない

正しいと思えない

という意味になるわけです。

このあと彼に何が起こったのかは、ぜひ動画を観て確認してみてください(笑)

Some special projects in this bill don't smell right to me.(この法案のいくつかの特別プロジェクトは、私には正しいと思えない。)

動画 2:43

まとめ

今回は、アメリカのコメディショーから日常生活でも使えそうな表現を拾ってみました。

以下にまとめます。

  • If I may|もしよろしければ

  • Get something passed|を通す

  • Draw the line|制限を設ける

  • It's about time to|そろそろ~する時間だ

  • That's it!!|もう十分だ

  • Have something to do with|~と関係がある

  • Make someone angry|怒らせる

  • Smell right to me|正しいと思えない

全部で6分弱の動画ですが、けっこう色んな表現が使われていますね。

個人的にこの手の番組は大好物なので、今後も紹介し続けたいと思います。

もし面白い動画を見つけたら、下のコメント欄から教えてください。

よろしくお願いします<(_ _)>

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