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ADSL

自分の部屋からインターネットで世界に繋げてくれたモデム。
電話回線にぶっ刺すアナログモデムによるインターネット接続はあっという間に14.4k、28.8k、56kbpsと倍々に通信速度が速くなっていきました。
56kbps、kiro bit per second、一秒に56キロビットもデータが送れるようになったんです。キロ…
今やG、ギガです。M、メガの時代でさえも驚愕したのに、ネットで映画が見れるなんて普通の事になってしまいました。

最初に買ったモデムはオムロン、OMRONでした。28.8kだったと思います。これが非常に優秀で、なぜ体温計のメーカーがこんなすごいものをと思ったものです。さすが健康器具メーカーだけあって形もなめらかにつるんとしていた記憶があります。愛着が湧いてきたころ、56kが世間に出てきてしまい、私は誘惑に負け、古い恋人を捨て、USロボティクスの56kを購入してしまいました。

可愛いUSロボティクスの56kモデム

今では光接続端末からWifiまで、普段の生活で通信機器を意識するのは故障のときくらいですが、当時はPCの横とか上とか目に見えるところにモデムがありました。USロボティクスという名前のせいか、接続時に発する音を聞くとき、なんだか本当の小さなロボットのように思えたものです。

PCのローンに加え、ほとんど電話代がかかっていない生活から一転してそこそこの電話料金請求、アルバイト生活の身としては、なかなか大変ではありました。そんなある日、私の記憶ではクリスマスシーズンにサンタがADSLモデムを無料で配っていたんです。
我が目を疑いました。タダ?
すっとぼけて、確か別々の場所で2個もらったような…

サンタではなかった。

今見るとサンタではないような…
しかしあの頃の私にはタダでモデムのような高価なものをくれる人をサンタだと記憶の中にしまい込んでいたのでしょう。
そして…

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逆に、まだあったんだ…
ADSLよ永遠なれ…

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