中国の秘密権力の座となった風光明媚な庭園。
CNNは2024年05月25日に、『Long Peace Street: A Walk in Modern China』および『The Southern Tour: Deng Xiaoping and the Fight for China’s Future』の著者であるCNNのジョナサン・チャットウィン(Jonathan Chatwin)による北京の帝国中心部の上には景山、つまり展望台がそびえ立っています。 控えめな頂上にある塔からは、街のパノラマの景色が広がりますと報告した。
南側では、紫禁城(Forbidden City)の鈍い金色の屋根が頂上に上がっては落ち、天の平和の門である天安門とそのすぐ向こうにある同じ名前の広大な広場に視線が南に引き寄せられます。 東側には、市内のビジネス地区にある滑らかな金属製の高層ビルがそびえ立っています。 北側、北京の中心軸、いわゆる龍脈の頂上には、かつて都市の集合時計として機能していた鐘鼓楼が建っています。 そして、西の辺縁に沿ってずっと広がっているのは、歴代の皇帝の楽しみのために手で掘られた人造湖の、木々に囲まれた穏やかな水域です。
これは、「中南海」を意味します。「中南海」と、今日の中国の指導者たちが好んでいる周囲の建物の空撮です。 それは、帝国のパビリオンや寺院、灰色の近代的なオフィスが再利用された1,500エーカーの敷地が、1950年以来、支配するCCP(Chinese Communist Party/中国共産党)の指導部の拠点を形成しています。
中南海は権力の座として、中国のホワイトハウスやクレムリンに相当すると考えられています。 中国共産党エリートの代名詞であり、この国の最も秘密な場所の一つであるこの場所は、何世紀にもわたって築かれた赤黄土色の壁に囲まれ、その上には無数の監視カメラが監視し、私服と制服の両方を着た治安部隊が熱心に巡回しています。
中国の指導者、習近平の帝国の祖先にとって、この場所はやや異なる機能を果たしていた。明王朝と清王朝の皇帝は紫禁城内から広大な王国を統治し、中南海に寺院、殿堂、居住区を建設しました。
宮殿ほど盛大な儀式ではなく、その地域の静かな海と慎重に計画された庭園によってもたらされる景色を活用することが多かった。これらの皇帝の多くは、この耕作された快楽の庭園の涼しく静かな中で、垂れ柳に囲まれて日々を過ごすことを好むようになりました。
学者のジェレミー・バルメ(Geremie Barmé)が著書『紫禁城(The Forbidden City9』で伝えた物語では、18世紀の乾隆帝が中南海で行った日課(Qianlong Emperor’s daily routine at Zhongnanhai)が語られている。毎朝、冷たいツバメの巣のスープで最初の朝食をとった後、熱した駕籠に乗って中南海まで移動した。 庭園の「Studio of Convivial Delight」は、南湖の眺めを活かすために彼が建てたパビリオンで、そこで彼は再び18品の料理で朝食をとりました。
2011年02月13日に撮影された、雪に覆われた中南海。Feng Li/Getty Images
歴史家であり『中国最短の歴史(The Shortest History of China)』の著者であるリンダ・ジャイビン(Linda Jaivin)は電子メールでCNNに「皇帝が来て、雄大なオーシャンテラスを眺めて、食べ物を嘲笑して(立ち去る)こともできるだろう。」と語った。
中南海を単にくつろぐ場所ではなく、主に統治する場所とみなした最初の統治者は、1861年からほぼ50年間中国を効果的に統治した西太后(Empress Dowager Cixi)でした。彼女は庭園内の鳳凰堂(Hall of Ceremonial Phoenixes)に長年住んでいました。 それが中国の政治権力の中心地となった。 彼女は1908年にそこで亡くなりました。
中南海の静かな環境も、西渓政権下では懲罰と監禁の場所となった。1898年、西渓は改革の試みが気に入らなかったため、甥の光緒帝(Guangxu Emperor)を南の湖に突き出た英台島(Yingtai Island)に投獄した。
2020年05月26日に撮影されたこの写真には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による制限措置を受けて、北京の紫禁城を訪れる人々がゆっくりと訪れている様子が写っている。 (写真提供：STR / AFP) / China OUT (写真提供：STR/AFP、Getty Images)
600年の紫禁城: 中国の皇宮はどのようにして困難を乗り越えたのか
中国の伝説に登場する仙人が住む神話の蓬莱島(mythical Penglai island)のミニチュア版として建てられたこの小さな土地は、1900年の義和団の反乱(Boxer rebellion)で宮廷全体が強強制された短期間を除いて、皇帝の生涯のほとんどを居住地とした。首都から逃げる。彼は皇太后自身が亡くなる前日に、英台島(Yingtai Island)でヒ素中毒により死亡することになる。
彼の投獄と死は、おそらくその後中南海に住む人にとって、おそらくちょっとした痛ましいものになるだろうと、『消滅する北京の探索：時代を通じた中国の首都へのガイド(The Search for a Vanishing Beijing: A Guide to China’s Capital Through the Ages,)』の著者である作家M・A・アルドリッチ(M. A. Aldrich)は述べた。
アルドリッチ(はCNNに対し、「帝国の栄華を保存する場所であることに加えて、政治エリートたちに一線を越えた場合の結果を思い出させる役割も果たしている.」と語った。
しかし、アルドリッチにとって、中南海化合物(Zhongnanhai compound)は、毛沢東(Mao Zedong)が人民共和国(People’s Republic)の建国を宣言した1949年以降、中国共産党が自らの首都に向けた破壊的な衝動を象徴する場所でもある。「新中国の政治的象徴として、何度も壊され、再建され、拡張され、改良されてきたため、その優雅な過去とのつながりは失われている」とアルドリッチは語った。
なぜ中国は、ここを中国共産党の中心に据えたのだろう。農家の出の毛沢東が皇帝になったというのだろうか？
それはまりにも強すぎるコンプレクスではないだろうか？
モダン・チャイナが、歪められたのではないだろうか？
以前、中国のエリートと話す機会があった時、聞いたことがある。
そうしたら、それだけは言ってはいけないと言われた。
https://edition.cnn.com/2024/05/25/style/zhongnanhai-architecture-history-intl-hnk/index.html
https://edition.cnn.com/style/article/forbidden-city-china-architecture-600-years
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？