原子炉が最も多い国。

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ドイツのインフォグラフィクスを紹介しているStatistaのデータ・ジャーナリストのカサリナ・ブーフホルツ(Katharina Buchholz)は2021年09月29日に、「The Countries With the Most Nuclear Reactors(原子炉が最も多い国)」を公開した。
2021年世界原子力産業現状報告書(2021 World Nuclear Industry Status Report)によると、2020年の世界の原子力発電量は、原子炉が2基新設された中国が4.4%上昇したにもかかわらず、3.9%減少したとのことである。

https://time-az.com/main/detail/75888

2021年には、世界中で415基の原子炉が稼働しており、2011年よりも22基減少している。さらに26基が長期保管中、53基が建設中で、その約半数が中国とインドで稼働している。

自然エネルギーの急速な拡大と、チェルノブイリや福島のような災害が生み出した原子力に対する否定的な国民感情により、原子力は世界のエネルギー生成の中で劣等生となりつつある。

原子力発電は、1996年のピーク時には世界の発電量の17.5%を占めていたが、2020年には10.1%にとどまり、原子力発電を拡大する国よりも保留または放棄する国の方が多く、緩やかな減少を経験している。

報告書によると、現在33カ国が原子炉を稼働させているが、2020年の原子力新規参入国であるベラルーシやアラブ首長国連邦を含め、現在も積極的にこの技術を追求しているのは14カ国に過ぎない。
世界で最も急速に成長している原子力発電プログラムは、最も若いプログラムの一つでもある。中国は1990年代初頭から原子力を利用しており、現在52基の原子炉を稼働させている。
そのうち39基は過去10年間に送電網に加わったばかりである。
一方、米国は世界最大の原子力の拠点であり続け、2021年7月現在、稼働中の原子炉は93基で、2011年から11基減少している。この減少にもかかわらず、米国の原子力発電所計画は活発であり、日本の原子力発電所計画も2011年以来39基の大幅な減少を記録している。現在、稼働中の原子炉は9基で、日本はまもなく公式に原子力の新規建設を断念すると予想されている。

原子力計画を持っていた国のうち、これまでにすべての原子炉を停止したのは、1987年のイタリア、1998年のカザフスタン、2009年のリトアニアの3カ国のみである。

ただし、資源の乏しい日本のエネルギーは、何に依存するかと、原子力推進派は訴えるが、資源が豊富であった国もCO2問題で国際的に押さえ込まれているのが現状である。

もう、逃げ口は、エネルギー消費をへらるしかないが、日本のように大量輸送が可能な鉄道に依存することを計画するが、その一方でEV(Electric Vehicle/電気自動車)、ET(Electric Tractor/電動トラクター)などに、個人の欲望を駆り立てている。

さらに、石炭火力発電量が過去最高を記録し、COP26最終合意は、どこへ行こうと言うのか?。

京都議定書は、もくずに消えた。
パリ協定も、ほぼ口先だけ、
COVID-19は、全てを破壊しそうだ。

さらに怖いのは、52機の原子炉を稼働し、さらに増やそうとしている中国の風下に日本があると言うことである。

そして、原発事故が中国で起こっても、ほとんど中国に被害はなく、被害は、香港、台湾、韓国、日本に及ぶことになる。

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2021-12-17---希望と現実、真逆!石炭火力発電量が過去最高。
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