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調査会社のトレンドフォース、中国のBYD販売、2024年にテスラ超え。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年02月22日に、市場調査会社のトレンドフォース(Trendforce)は2024年02月19日に、「Global EV Sales and Brand Ranking_1Q24」を発売し、世界の2024年のEV(Electric Vehicle/電気自動車)販売見通しで、中国の比亜迪(BYD)の販売台数がEV世界最大手で、イーロン・マスク(Elon Musk)が唯一上場している米国のテスラ(Tesla)を追い抜く可能性を指摘したと報告した。
BYDが国内外での販売を順調に伸ばす中、海外拠点の稼働も加わることで、販売を後押しすると分析した。

トレンドフォースは、比較対象となる前年の数値が高いことを背景に中国での販売の伸びが鈍化するとみられる中、今年は中国の自動車各社が輸出に加えて海外拠点の展開を積極化させると指摘。「単一生産地」からの脱却が進み、世界でのシェアを急速に拡大すると分析した。ただ、より多くの貿易障壁が設けられた場合、中国の「新エネルギー車(NEV)」の世界開拓を阻むとの見方を示した。

つまり、ヘンリー・フォード・カンパニーが設立され、フォードは経営陣との対立で会社を去ったヘンリー・フォード(Henry Ford/1863 - 1947)は1902年に、機械メーカーの工場長であったヘンリー・マーティン・リーランド(Henry Martyn Leland/1846 - 1932)を請って後任となり、デトロイトを開拓したフランス貴族アントワーヌ・ロメ・ドゥ・ラ・モト・スィゥール・ドゥ・カディヤック (Antoine Laumet de La Mothe, sieur de Cadillac)に因んで、ヘンリー・フォード・カンパニーが社名とブランドを「キャデラック(Cadillac)」に変更し、一時は世界を制した米国の派手な自動車キャデラックも時代の流れとともに消えていったように、テスラもいずれ消えていくことだろう。

EVとプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)の3車種を合わせた24年の世界販売は前年比29.5%増の1,687万台になるとみている。

3車種の2023年の世界販売は前年比29.8%増の1,303万台だった。伸び幅は2022年(54.2%)に比べ鈍化した。EVは24%増の911万台。PHVは45%増の391万台と高い伸びを示した。

EV販売台数のシェアは、テスラが19.9%で首位。BYDは17.1%と続いた。テスラは2023年第4四半期(10~12月)に世界EV販売で初めてBYDに首位を譲ったが、通年販売はテスラが180万8,581台、BYDは157万4,822台で、23万台以上の開きがある。

広州汽車集団傘下の広汽埃安新能源汽車(AION)はシェア5.2%で、初めて3位に入った。

4位以下は◇米ゼネラル・モーターズ(GM)系の上汽通用五菱汽車(SGMW):4.9%◇ドイツのフォルクスワーゲン(VW):4.6%◇ドイツBMW:3.6%◇韓国現代自動車:2.9%◇ドイツのメルセデス・ベンツグループ:2.6%◇上海汽車集団系の名爵(MG):2.3%◇韓国の起亜:2.0%であった。

PHVの販売シェアでは、首位のBYDが33.8%と他社を圧倒した。2位は中国の理想汽車(Liオート、9.6%)、3位はBMW(4.3%)だった。中国勢は重慶長安汽車、BYD傘下の深セン騰勢新能源汽車(騰勢汽車)、長安汽車傘下の深藍汽車がそろって初めて上位10位入った。

https://www.nna.jp/news/2627298
https://www.trendforce.com/research/download/RP240219HK

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