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香港上場の中国不動産大手によるマレーシアの「フォレスト・シティー」計画。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年09月19日に、Charlotte Chongの菅原真央による現地取材として、深刻な経営悪化に直面している香港上場の中国不動産大手、碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)が手掛けている総事業費US$1,000億(約14兆7,700億円)という空前の巨大として知られるプロジェクトマレーシア・ジョホール州に人工島を造成して新たな都市をゼロからつくる「フォレスト・シティー(Forest City」計画が、今後どこへ向かうのか?と述べている。

「フォレスト・シティー」は、シンガポールから直線距離でわずか2kmの位置にある。
完成すれば、絶好の立地であった。

シンガポール西部トゥアスの国境検問所(Tuas border crossing in western Singapore)を通り、国境橋「セカンドリンク(Second Link)」を渡れば、現地までは車で20分だと言う。

これは、中国の会社の問題より、中途半端な状態で放置されたマレーシアの問題であるようだ。

ホテル周辺を離れた住宅エリアでは、清掃員や建設作業員などの労働者を除き、人の姿がぐんと減る。

マンション1階部分の飲食店はほとんどが中華料理店で、中国メーカーの食品や生活用品などを置くスーパーマーケットもあるが、生鮮食品が少なく個人商店のような規模。約9,000人とされる住民を支える生活感はないと言う。

本来の構想は70万人都市。

碧桂園が2015年からジョホール王室や同州政府の支援を受ける地場企業と共同で開発を進めている。マレーシアとシンガポールにまたがる4つの人工島を埋め立て造成し、住宅やオフィスタワー、商業施設、教育機関などを建設する巨大プロジェクトであるが、碧桂園は経営状況の悪化が表面化し、直近では債券の利払いを巡ってデフォルト(債務不履行)寸前に追い込まれた。
2023年06月中間期決算は純損益が489億3,200万人民元(約9,900億円)の赤字となり、前年同期の黒字から巨額赤字に転落した。

碧桂園は2023年08月28日、フォレスト・シティー事業を計画通りに推進するとの声明を発表した。「安全かつ安定している」とし、人工島内での不動産販売も順調だと強調している。

「フォレスト・シティー」は一時、国外への資本流出を阻止しようとする中国政府の方針や新型コロナウイルスの影響などで計画が停滞し、ゴーストタウン化したことが話題となった。

フォレスト・シティーは「免税特区」に指定されているため、歪んだ市場として、一番にぎわっていたのは免税店で、酒類などが市内の約半額で購入できる。

最大の問題は、交通とインフラで、シャトルバスは3路線あるが、多くても1時間に1本程度だと言う。

中国の不動産不況が改善される前に建物の耐久性の問題が浮上しなければいいが---実は、東京から移住を計画していた。

ダメなら、他を探す。シンガポールに近いのは魅力である。

ただし、東南アジアの侵攻住宅街には、膨大な数の泥棒と強盗がいる。

https://www.nna.jp/news/2566314
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1618866721000935#:~:text=Forest City is a new,gated%2C luxury enclave in Malaysia.
https://futuresoutheastasia.com/forest-city/
https://www.reuters.com/markets/asia/seeing-is-believing-country-gardens-malaysia-project-spotlight-2023-09-13/
https://www.scmp.com/week-asia/economics/article/3233887/malaysia-targets-singapores-expats-chinese-built-forest-city-homes-sit-empty
https://www.scmp.com/business/article/3234848/pgim-invests-hong-kong-mainland-china-australia-rental-property-markets-betting-their-strong?campaign=3234848&module=perpetual_scroll_2_AI&pgtype=article

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