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ブータン王国「ハイテク都市」構想計画。

Forbes JAPANは2023年12月18日に、Forbesのサラ・エマーソン(Sarah EmersonContributor)とイアン・マーチン(Iain Martin)による2023年12月05日から記事として、アフリカ系米国人起業家のアート・フィンチ(Art Finch)は2021年、ブータン王国の政府高官たちに、隣国インドとの国境に位置する風光明媚な町のゲレフ(Gelephu)を、実験的な環境配慮型(eco-industrial)のスタートアップ都市「tech Shangri-La」に変貌させるというアイデアを売り込み始めたと伝えている。

アート・フィンチは、フィンチのスタートアップ企業であるYung Drung City(ユンドゥン・シティ)社は、富豪ピーター・ティール(one of billionaire Peter Thiel)のVCから出資を獲得し、人工ダイヤのユニコーンのDiamond Foundry(ダイヤモンドファウンドリー)やイギリスの貨物用ドローン航空会社Dronamics(ドロナミックス)、フィンランドの炭素回収技術企業Carbo Culture(カーボ・カルチャー)を含む19の国外企業から、このハイテク都市への入居の意向を取り付けていたと、話していたと言う。

ブータン王国のジジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク(Jigme Khesar Namgyel Wangchuck)国王(Dragon King)は2023年12月17日に、ゲレフに広さ1000平方キロメートルの経済特区を設立する「巨大スマートシティ(megacity)構想」を発表し、ブータンとインドを結ぶ鉄道を建設すると宣言した。ブータン政府は、このプロジェクトに外国からの投資を呼び込むと述べている。

ただし、アフリカ系米国人起業家のアート・フィンチの言う口先の話に、ブータンのワンチュク国王が信じるとは考え難い。

2023年にこのプロジェクトのプロモーションビデオがフェイスブックで広く拡散された後、ブータン政府はフィンチやティールたちから距離を置いた。ブータンの政府首脳は4月の声明で、「これらの資料はパートナーシップの存在を偽って描いている」と主張し、政府はユンドゥン社を支持しておらず、正式な関係も持たないと述べた。

ブータン王国のプロジェクトは、フィンチが描いたビジョンと類似してはいるものの、完全に政府が主導権を握るものに置き換えられた。同国の「ブータン・マインドフルネス・シティ(Bhutan Mindfulness City)」と政府内で呼ばれるスマートシティ構想は、この件に近い2人の情報筋によると、マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)とシンガポールの都市計画コンサルタント会社Cistri(シストリ)によって計画されているという。

ブータン政府は以前から、ワンチュク国王は秘密裏に、スマートシティのアイデアを投資家に売り込んでいた。現地メディアの報道によると、4月に国王はインドのニューデリーを訪れ、ドラウパディ・ムルム大統領(Indian President Droupadi Murmu)やナレンドラ・モディ首相(Prime Minister Narendra Modi.)と会談し、ゲレフの経済特区の創設と、長らく停滞していた両国間の鉄道プロジェクトについて話し合ったとされる。

ゲレフのスマートシティ構想は、ブータンがより確かな未来を手に入れるための最新の賭けのひとつと言えると報じている。ブータンは経済を近代化し、国外に働き先を求める若者たちの流出を食い止めようとしている。この努力の一環として、王国は暗号資産のマイニングにも注力している。フォーブスは以前の記事で、ブータンがシンガポールのビットコインマイニング大手Bitdeer(ビットディア)と提携したことを報じていた。

しかし、この「マインドフルネス・シティ計画」は、ブータンの約80万人の国民から強い反対を受ける可能性がある。このプロジェクトは、以前から国民の間では公然の秘密となっており、政府による土地の強奪や現地農民の強制移住につながることが懸念されていると情報筋は述べている。

こうした懸念は、1980年代から1990年代にかけてブータン政府がこの地域のネパール系住民9万人以上を暴力的に追放したゲレフの暗い歴史に根ざしている。その多くは現在もネパールやインドで難民として暮らしている。非営利団体(NPO)のヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)は、ブータン王国の刑務所には政治犯として30年以上拘留されている囚人が30人以上いると主張している。

このような背景から、日本やインドが協力しないと、実際は動き出せないかもしれない。

私は個人として、ブータンをアジアのハイテク・スイスにする計画は、可能だと思う。

さらに具体的な考えもあるが、ここでは書けない。

ただし、長野県諏訪市のセイコーエプソンは、その成功の事例にするのは良いかもしれない。

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1587年00月00日---ジャガイモが、ベルギーとドイツに渡った。

https://forbesjapan.com/articles/detail/68083/page2
https://www.forbes.com/sites/sarahemerson/2023/12/15/bhutan-futuristic-city-dragon-king/
https://forbesjapan.com/articles/detail/62635

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