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CLIMATE CHANGE(気候変動/地球温暖化)とインフルエンザ。

MP-4のビデオ画像例

NASAは2022年03月04日に、インフルエンザが流行する気候的閾値は州ごとに異なることを発見したと報告した。

NASAは、2003年から2015年までのデータに焦点を当てたインフルエンザ調査の数カ月間、AIRS測定器による地球上の大気水蒸気量の測定結果を可視化したMP-4のビデオを公開した。

https://time-az.com/main/detail/76376

AIRSはNASAの衛星Aquaに搭載されている。クレジット:NASA/JPL-Caltech/AIRS

インフルエンザウイルスが流行するきっかけは何だろう?

https://d2pn8kiwq2w21t.cloudfront.net/media/AIRS_water_vapor_700.mp4

NASAの衛星Aquaに搭載されたAIRS(Atmospheric Infrared Sounder/大気赤外線サウンダー)のデータを用いて、アメリカ合衆国の48州におけるインフルエンザについて新たに調査したところ、その答えは地域の天候、特に低湿度と密接に結びついており、州によって異なることが明らかになった。

平均湿度は全米で大きく異なるが、最も湿度の高い州でも、冬が近づくにつれて下がりはじめる。

南カリフォルニアにあるNASAのジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory in Southern California)と南カリフォルニア大学の研究者(the University of Southern California)たちは、大気下層の水蒸気のAIRS測定値と、2003年から2015年までの各週のインフルエンザ患者推定値を相関させまた。

研究者たちは、各州で、インフルエンザの発生が差し迫っていることを知らせる可能性のある特定の低湿度レベルが存在することを発見した。

毎年この閾値を超えると、平均して2~3週間以内にインフルエンザ患者が大きく増加する。

このグラフは、米国48州におけるインフルエンザ流行のシグナルとなる低湿度のしきい値を示している。

色の薄いものから濃いものほど湿度が低いことを示し、最も乾燥したワイオミング州(the driest state, Wyoming)は湿度が最も低く、フロリダ州(Florida)は最も高い。単位は、

空気1kgあたりの水のkg。出典:NASA/JPL-Caltech

これらの低湿度の閾値は、各州の平均的な気候と密接に関連している。48州すべてで閾値は異なるが、南東部のような湿度の高い気候の州は、西部や南西部のような乾燥した州よりも閾値が高くなっている。

この研究は、なぜ湿度が低いとインフルエンザの流行につながるのかについて答えるためのものではない。

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