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イギリスインフレ率、2%に減速。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年06月20日に、イギリスONS(Office for National Statistics/政府統計局)は2024年06月19日に、2024年05月のCPI(Consumer price indices/消費者物価指数、2015年=100)が133.9ポイントとなり、前年同月比2%上昇したと発表した。

食品・非アルコール飲料などの値上がりペースが減速したことで、2024年04月の2.3%から伸びは鈍化。2021年08月以降で初めて、イギリス中銀イングランド銀行(Bank of England)が目標とする2%まで下がった。

食品・非アルコール飲料は1.7%増加。伸びは前月の2.9%から大きく減速し、最大の押し下げ要因となった。外食・ホテルは5.8%、娯楽・文化は3.9%それぞれ値上がりした。アルコール飲料・たばこは7.8%上がった。半面、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料は4.8%値下がりしている。

価格変動の激しいエネルギー・食品・アルコール飲料・たばこを除いたコアインフレ率は3.5%で、4月の3.9%から減速した。

CPIH(Consumer Prices Index including owner occupiers' housing costs/住宅所有者の住宅関連コストを含む物価指標)の上昇率は2.8%。カウンシルタックス(住民税)などを含み、年金や賃金交渉で参考にされるRPI(Retail Price Index/小売物価指数)は3%伸びた。ONSがRPIに代わる新指標として試験的に導入している「RPIX」は1.9%上昇している。

CPIは前月比では0.3%上昇。外食・ホテルと運輸はそれぞれ0.7%伸びた。衣料品・履物は0.6%のプラスだった。娯楽・文化は0.2%値上がりした。半面、食品・非アルコール飲料は0.3%低下した。

これは、イギリスのリシ・スナク首相(Rishi Sunak British Prime Minister)、イギリスのジェレミー・ハント財務長官(New U.K. Treasury Chief Jeremy Hunt)の努力の結果であるが、今回の選挙では、イギリスの最大野党・労働党(Labour)の党首サー・キア・スターマー(Sir Keir Rodney Starmer)に負けるという矛盾が待っている。

https://europe.nna.jp/news/show/2671978
https://www.bankofengland.co.uk/explainers/will-inflation-in-the-uk-keep-rising
https://www.ons.gov.uk/economy/inflationandpriceindices
https://www.theguardian.com/business/article/2024/jun/19/inflation-eases-to-2-in-may-hitting-official-target-for-first-time-since-july-2021
https://www.ons.gov.uk/economy/inflationandpriceindices/bulletins/consumerpriceinflation/previousReleases

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