ホンダ、5年ぶりにカンボジアと感動の別れを告げる「夢を追いかけろ！」

2023年5月16日 09:54

カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2023年05月11日に、本田圭佑(Keisuke Honda)は、2023年05月10日に行われた2023年SEA(Southeast Asian/東南アジア)競技大会(Games)の準決勝で、カンボジア男子サッカー代表の監督を務めた5年間について感慨深げに語った。

本田は、ファンを「エネルギーと楽観主義(energy and optimism)」と表現し、カンボジアを2019年フィリピンSEAゲーム(2019 Philippines SEA Games)の準決勝に導いたが、第32回大会を開催するカンボジアでは、その成績を上回ることはできなかった。

カンボジアの22歳以下男子(under-22 men)代表は、東ティモール(Timor-Leste)に4-0で勝利し、フィリピン(Philippines)と1-1で引き分け、ミャンマー(Myanmar)に2-0で敗れた後、インドネシア(Indonesia)に2-1で敗れ、SEA Gamesのメダルの夢は2023年05月10日にオリンピックスタジアムでついに絶たれてしまった。

試合後、カンボジアのキャプテン、シエン・チャンシア(Sieng Chanthea)は、グループAを突破できなかったことを会場に集まったファンに謝罪し、その熱烈な応援に感謝した。

「4試合すべてで我々を励ましてくれたカンボジアの人々に感謝し、我々のパフォーマンスの低さを謝罪したい。」

「今回、次のラウンドに進むことはできませんでしたが、これからも皆さんの力強い応援をよろしくお願いします。」とカンボジアのキャプテン、シエン・チャンシアは語った。

王国の歴史上初めて開催されるSEA Gamesでメダルをかけて戦うことができなかったことで、契約満了を迎えた本田の監督生活は、残念な形で幕を閉じることになった。

2023年05月10日の夜、感動的な別れを告げた本田は、翌朝、5年間指揮を執ったファンへの感謝の気持ちと、もっと応援してあげられなかったことへの悔しさを口にした。

「ご存知のように、カンボジア代表とのプロジェクトは昨晩で終了しました。もっと良い結果で皆さんに喜んでいただきたかったのですが、それができませんでした。人生は必ずしも希望通りにはいかず、現実を受け入れるのが難しいこともあります。」

「2018年からのプロジェクトを通して、何度も同じことを感じましたが、サポーターの皆さんはいつも私のエネルギーであり、楽観的な考えでした。だからこそ、最後の最後までプロジェクトを続けられたのだと思います。」

「『この5年間、本当にありがとうございました。』と言いたいです。皆さんは私や選手たちに全てを与えてくれましたし、私は皆さんを誇りに思っています。」

「最後に、これだけは言っておきたい『夢を持ち、その夢を追いかけろ』です。ありがとう、そしてまた会おう！」日本のサッカー界のレジェンドは、ソーシャルメディアへの投稿でそう語った。

グループAのトップ2、タイとベトナムは、2023年05月11日の夜に対戦し、優勝を決定した。

グループAの勝者であるインドネシアは、2023年05月13日午後4時からオリンピックスタジアムで行われる準決勝第1試合で、グループBの準優勝者と対戦することになる。

グループBの勝者は、同じ会場で午後8時からグループAの準優勝者であるミャンマーと対戦し、準決勝の両試合の勝者が5月16日の決勝で対戦する。

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