コスプレ大国イスラエル。

同志モーロック(Comrade Morlock)は2023年10月24日に、ヨーロッパ人が中東の土地を主張するためにどのように歴史を書き換え、伝統を発明し、古典言語を復活させたかについて紹介した。

短く端的であるが、ユダヤ人を知るには、うまくまとめられているので、全文を翻訳する。

おそらく、これで全てを紹介しているというと、ユダヤ人は反発するだろう。

しかし、何も知らない人にとっては、わかりやすいことだろう。

「もしすべての国が、2000年前に祖先が住んでいた領土を突然主張したら、この世界は狂乱の沙汰となるだろう。」 — エーリッヒ・フロム(Erich Fromm)

国家は神話、伝説、嘘の上に築かれている。

イスラエルのヨーロッパの建国者たちはそのことをよく知っていたので、悪い歴史、盗まれた習慣、偽りの伝統、そして紀元前3世紀に消滅した改訂された言語から国を作り上げた。

それはイスラエルの生存権を否定するものではない。

イスラエルの生存権は1947年に国連決議 181 によって認められている。
イスラエルが1947年の国境を越える土地に対する権利を否定しているだけである。
イスラエルほど迅速かつ徹底して自らを発明した国はないため、以下の内容は賞賛と解釈できる。
イスラエル建国の任務の規模を理解するには、いくつかの事実を知っておく必要がある。

1948年にイスラエルが誕生するまで、ほとんどのユダヤ人はヨーロッパの2つの文化グループに属していた。

最大のアシュケナジム(Ashkenazim)は、ドイツ、フランス、東ヨーロッパ出身のユダヤ人の子孫で、ゲルマン語のイディッシュ語(Yiddish)を話す。

彼らの名前はドイツを意味するヘブライ語から取られているため、ゲルマン系ユダヤ人と考えることができる。

1948年以前は、パレスチナへのユダヤ人移民のほとんどはアシュケナジムであり、それがアシュケナジムがイスラエルの支配層の中で不釣り合いに大きな部分を占めている理由である。

より小さなグループであるセファルディム(Sephardim)は、スペイン、ポルトガル、イタリア、北アフリカ、中東出身のユダヤ人の子孫で、古スペイン語に基づくロマンス語(Romance language )であるラディーノ語(Ladino)を話した。
彼らの名前はスペインを意味するヘブライ語から取られているため、ヒスパニック系ユダヤ人と考えてることもできる。

1492年にスペインがユダヤ人を追放した後、セファルディムは地中海周辺と中東に定住した。
イスラエルへの大規模なセファルディム移民は、1948年の建国後に初めて始まった。

そのため、セファルディムはイスラエルの労働者階級の中で不釣り合いに大きな部分を占めている。
セファルディ系イスラエル人のほとんどはイスラム教諸国の出身であるため、中東のセファルディムは現在、ヘブライ語で東方を意味するミズラヒム(Mizrahi)という独自の名前を持っています。 ミズラヒ系ユダヤ人(Mizrahi Jews)は世界のユダヤ人人口に占める割合はごく一部だが、イスラエル最大のユダヤ人集団である。

つまり、米国で成功しているユダヤ人集団と、イスラエルに住むユダヤ人集団ミズラヒムは異なる。

このことが日本ではあまり理解されていないようだ。

米国で成功しているユダヤ人集団は、米国に同化しているが、イスラエルに住むユダヤ人集団ミズラヒムは、米国で成功いているユダヤ人集団を利用しているとまで言われている。

つまり、パレスチナが攻撃したのは、イスラエルに住むユダヤ人集団ミズラヒムで、米国で成功しているユダヤ人集団ではないが、今回のことで攻撃される危険性があるのは、米国で成功しているユダヤ人集団かもしれないと言う矛盾がある。米国で成功しているユダヤ人集団が停戦に動くことは、自らの防御である。

ところが、そうはいかない宗教意識の部分もある。

だから、コスプレ大国イスラエル(Israel, the Cosplay Nation)と呼ばれるのである。

https://comrademorlock.medium.com/israel-the-cosplay-nation-9e29b8159ae0