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ヒースロー空港の警備員、賃上げ案受け入れ、夏の混乱回避でスト中止

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年06月27日に、イギリスの労働組合ユナイト(Unite)は2023年06月23日に、ロンドン・ヒースロー空港の警備員が06~08月に予定する計31日のストライキのうち、第1弾となる2023年06月24~25日の計画を中止すると発表した。

組合員がヒースロー空港からの賃上げ案を受け入れたため。夏季の繁忙期に混乱が予想されていたが、回避した格好となった。

新たな提案では、1月まで遡及(そきゅう)して賃金を10%引き上げ、10月から11.5%の賃上げを適用するほか、来年はインフレに連動させ少なくとも4%引き上げる。

ユナイトは当初、6月24~25日、28~30日、7月14~16日、21~24日、28~31日、8月4~7日、11~14日、18~20日、24~27日の計31日間、ストを計画。

第3・第5ターミナルの警備員に加え、エアサイドに入る空港関係者や車両の確認を行う警備員など約2,000人が参加する予定だった。

ユナイトは6月に入り、ヒースロー空港から改善案が提示されたため、第1弾となる同24~25日のストを中止すると発表。同空港の警備員は、イースター(復活祭)前後の繁忙期と5月にもストを実施していた。

今年のように、インフレが急上昇すると、思い切ったことを実施しないと、解決不能かとも言われていた。
イギリスで解決したことから、ヨーロッパは全体で、スト回避の目安がついた。
残るは、ウクライナの戦争停戦である。

世界平和がわからないのは、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領(Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy)である。

かなり強引なことが要求されるだろう。
残るは、政治力である。

EC(European Commission/欧州委員会)のウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長の更迭も視野に入れるべきである。

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https://europe.nna.jp/news/show/2535249
https://www.bbc.com/news/business-66001392
https://www.dailymail.co.uk/news/article-12227203/Heathrow-Airport-security-strikes-called-workers-accept-improved-pay-offer-Unite-union-says.html
https://www.reuters.com/world/uk/heathrow-strikes-off-after-security-workers-accept-deal-2023-06-23/
https://travelweekly.co.uk/news/air/heathrow-strikes-cancelled-as-security-staff-accept-pay-deal
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-06-23/heathrow-strike-comes-to-an-end-as-2-000-staff-agree-to-pay-rise

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