毒物混入防止のための米酒トレーニング。

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カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2021年05月31日に、カンポット(Kampot)州とカンダル(Kandal)州で米酒(rice wine)の中毒による死亡事故が相次いで発生したことを受け、全国の州・地方自治体が協力して、消費者向けの米酒を安全に製造するために必要な技術を教育・訓練していると報告した。

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同様の事故は、スリランカやインドでも起こっているが、米酒ではなくココナッツ酒(Coconut Wine)で、ねこいらずを使って発酵し、時間が計画する毒になる。
ただし、ココナッツ酒は白濁しているが、カンボジアの米酒は真っ黒である。
ボトルが黒いのか、酒が黒いのかは不明。

スリランカで何度かココナッツ酒を飲んだが、最初はカルピスのような味で、日が経つにつれ、発酵が進み、酸っぱくなってくる。
限界を超えると毒になる。

ただし、今回の事故は、エタノール(ethanol)にメタノール(methanol)を混ぜて消費者を毒し、病気にしたり、殺したりしている。

日本でも高いエタノールではなく、工業用メタノールを使って、目が見えなくなった人が多くいた。

https://time-az.com/main/detail/74511

カンポット州産業・科学・技術・イノベーション局のソク・キム・チェウン局長(Sok Kim Choeun, director of the Kampot provincial department of industry, science, technology and innovation)は、2021年05月30日に「プノンペン・ポスト」に、専門家が地方当局と協力してトレーニングを行い、標準的な米酒を製造するためのライセンスを6家族に与えたと語った。

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また、同省カンポン・トラック(Kampong Trach)地区にある無許可の米酒蒸留施設では、最近、少なくとも10人の死亡者と数十人の病気患者が出ているという。

これらの施設は、経営者が法律で定められた事業登録を行っていないため、一時的に生産が禁止されている。

日本でも終戦後の混乱期にもぐりの濁酒で、多くの人が亡くなっている。

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また、この地域の生産者の中には、安全に米酒製造しているが、まだ許可を受けていない人もいるという。製品の品質を確保するために、すべての生産者は、販売や消費のためにライスワインを製造する前に、事業を明確に登録し、トレーニングコースを受けなければならない。

ソク・キム・チェウン局長は、同局がカンポットにある商務省の消費者保護・競争・不正抑圧局の専門家(the commerce ministry’s consumer protection, competition and fraud repression bureau in Kampot)と地区当局(the district authorities)と協力して、地区内の14のコミューンで蒸留技術の研修を行っていると続けた。

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カンポットの消費者保護・競争・不正抑圧局の副局長(deputy head of the consumer protection, competition and fraud repression bureau in Kampot)であるソク・ナレン(Sok Naroeun)が「プノンペン・ポスト」に語ったところによると、ほとんどの生産者は正式な許可証を持っておらず、事前に正式な技術トレーニングを受けた生産者はほとんどいないとのことである。彼らは両親や祖父母から米酒の作り方を学んだだけと言う。

酒や麻薬が好きな人は、安く酔えるように要求するので、こんな事故が起こる。

またそのような製造業者の中から、大手酒造業者も誕生している。

カンポン・トラック地区のアン・コーン(Aun Khon)知事は2021年05月30日、地区の紹介病院に入院していた最近の中毒患者は全員回復して自宅に戻ったが、Russey Srok Khang KoeutとSvay Tong Khang Koeutコミューンの生産者は現時点では事業の再開を許可されていないと述べた。

「消費者の安全のために、警察は2つのコミューンのすべての米酒事業を、追って通知があるまで一時的に停止しています。」と述べた。

規制側も、かなり甘い。

酒飲みは、いかにただ酒を飲むかばかりを考えているので、私は自宅で良い酒を一人で飲むようになった。

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