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イギリスの「CPTPP」加盟、正式承認。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年07月18日に、日本やオーストラリアなど「CPTPP(Comprehensive and Progressive Agreement on Trans-Pacific Partnership/環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定/通称:TPP)」の加盟11カ国は2023年07月16日に、イギリスの加入を正式に承認した。2018年の協定発効後、初の新規加入国となり、ヨーロッパからの参加は初めて。イギリスの加入により、加盟国のGDP(Gross Domestic Product/国内総生産)は合計£12兆に増え、世界全体で占める割合は15%に拡大する。

イギリスのケミ・バデノック民間企業・貿易相(Britain's Minister for Private Enterprise and Trade, Kemi Badenoch)はこの日、協定加入に関する議定書に署名した。
同相は、CPTPPを現代的で野心的な協定と評価。加盟はイギリスがビジネスに門戸を開いている証だとしている。

CPTPPへの参加で、ウイスキーや自動車を含むイギリスからの物品輸出の99%で関税が撤廃される。
政府は同協定により輸出高が£17億、輸入高が£16億それぞれ増えると予想し、GDPは長期的に£18億押し上げられると見込んでいる。

イギリスは、2021年02月にCPTPPへの加盟を申請していた。今後は批准手続きを経て、2024年後半に発効する見通し。

同協定には日本とオーストラリアのほか、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、ベトナム、ブルネイ、メキシコ、ペルー、チリが参加。今年7月にはウクライナが加盟申請したほか、これまでに中国と台湾、エクアドル、コスタリカ、ウルグアイも加盟を申請している。

CPTPPは、誰がなんと言おうと、安倍晋三元総理が、世界に残した遺産である。

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