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ローマ法王フランシス。バチカンのパルテノン神殿の彫刻をギリシャに返還するよう命令。

DesignTAXIは2022年12月20日に、ローマ法王フランシス(Pope Francis)の新しい勅令により、2世紀にわたってバチカン美術館の法王コレクションに眠っていた2,500年前のパルテノン大理石の3点が、ギリシャに返還されることになりましたと報告した。

バチカンは声明で、教皇が、ギリシャ正教会のトップである大主教イエロニモス2世(Archbishop Ieronymos II, head of the Greek Orthodox Church)に、「寄贈(donation)」と「真理のエキュメニカルな道に従うという誠実な願いの具体的なしるし(a concrete sign of his sincere desire to follow in the ecumenical path of truth.)」として美術品を手渡すと発表した。

バチカンは、5世紀にアテネのアクロポリスに完成した女神アテナの神殿であるパルテノン神殿の3つの破片に、少年の頭、馬の頭、髭を生やした男性の頭が彫られていることを明らかにした。

ロイター通信によると、これらの作品は19世紀からバチカンで所蔵しているが、少年の頭部は2008年に1年間ギリシャに貸し出されたことがある。

ロイター通信は、「興味深いことに、バチカンが彫刻を直接ギリシャに返す代わりに「寄贈」したのは、バチカンの美術館にある他の品物に影響を与える可能性のある前例を作らないための動きかもしれない。」と、指摘していると伝えた。

これは、世界中の多くの先住民族グループや植民地化された国々が、かつて正当な場所から略奪された文化遺産の遺物や美術品を返還するよう、欧米の博物館に要求してきたのと同じことである。

やっぱり、ギリシャ文化スポーツ省(The Greek Ministry of Culture and Sports)は、ローマ法王の「寛大な」決断に感謝し、この動きが、パルテノン大理石の分与返還をめぐって同国と対立している大英博物館(British Museum)への圧力となることを期待していると述べている。

大英博物館のパルテノン大理石は、私も見たが、全て無断で盗んできたものである。

あれが、大英博物館にあることにイギリスの暴力を感じた。

そのイギリスが、現在のロシアのプーチンを非難できない。

日本では、天理教が、無関係のキリシタン版の印刷物を保持しているが、あれは国有財産で、宗教団体が保持管理しているのは、暴力である。国に
「寄贈(donation)」と「真理のエキュメニカルな道に従うという誠実な願いの具体的なしるし(a concrete sign of his sincere desire to follow in the ecumenical path of truth.)」として美術品を手渡すべきである。

天理大学は、十分に研究したので、次の世代にさらに研究の機会を手渡すべきである。

宗教団体に、強欲は似合わない。それは暴力である。

https://www.culture.gov.gr/el/Information/SitePages/view.aspx


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