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重度の新型コロナウイルス感染症における炎症は悪玉真菌「microbiome」と関連。

Nature Briefingのマッケンジー・プリラマン(McKenzie Prillaman)は2023年10月23日に、腸内に過剰に存在する「マイコバイオータ(mycobiota)」が、有害な免疫反応の誘発に関与している可能性があると報告した。

腸内の真菌(fungi)のバランスが崩れると、COVID-19で、重度の新型コロナウイルス感染症や長期にわたる新型コロナウイルス感染症に罹患した人の過剰な炎症が引き起こされる可能性がある。

ある研究では、重篤な疾患を患っている人は、免疫システムを活性化し、長期にわたる変化を引き起こす可能性がある真菌のレベルが上昇していることが判明した。

Nature Immunology1に2023年10月23日に掲載されたこの研究は、抗真菌治療(antifungal treatment)が新型コロナウイルス感染症で重症の人々にある程度の軽減をもたらす可能性を提起している。

References
Kusakabe, T. et al. Nature Immunol. https://doi.org/10.1038/s41590-023-01637-4 (2023).

「炎症が重篤な疾患を引き起こしていることはわかっています」と、オーストリアのグラーツ医科大学の臨床真菌学研究者マルティン・ヘニグル(Martin Hönigl, a clinical mycology researcher at the Medical University of Graz in Austria)は言う。
彼はこの研究には関与していない。
この研究は、これまで見過ごされてきたかもしれない病気を引き起こす炎症の潜在的なメカニズムを提供するものである。と彼は言う。

これで一気に回復巣ということではなく、最近多くの話題にのぼる重度の新型コロナウイルス感染症に対する有望な治療が可能になるかもしれない。

https://www.nature.com/articles/d41586-023-03295-w
https://www.nature.com/articles/d41586-022-00965-z
https://www.nature.com/articles/d41586-023-02994-8

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