コロナワクチン接種率が高い国で感染者・死者が急増!
いかにもAnti-Vaxxersが喜びそうなニュースだが、その原因は?
Forbes JAPANは2021年06月02日に、世界で最もワクチン接種率が高くなっている国の一部で、新型コロナウイルスの感染者が再び急増、死者も大幅に増加していると報告した。
感染者と死者が増えているのは、少なくとも1回は接種を受けた人の割合が最も高いセーシェル(Seychelles/72%)と、それに次いで高い水準にあるモルジブ(Maldives/57%)、チリ(Chile/56%)、バーレーン(Bahrain/55%)、ウルグアイ(Uruguay/51%)などで起こっている。
ウルグアイはここ数週間、人口10万人あたりの死者数が最も多くなっている。
モルジブとバーレーンは、2021年05月中に報告された10万人あたりの死者数が米国、インドを大幅に上回った。
また、チリ、セーシェルは、世界で最も早いペースで感染者が増加している。
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こうした国について専門家らは、人々の行動を制限してきた規制の解除を急ぎすぎたこと、それが国民に過度の安心感を与えてしまったことが原因の可能性があると警告している。
バーレーンの保健省高官は感染者の急増について、検査数を増やしたことに加え、ラマダン(رمضان/Ramadan/ラマダン断食月)に人が集まる機会が増えたこと、ラマダン明けの祭り(عيد الفطر/Eid al-Fitr/イード・アル・フィトル)があったことなどを理由に挙げている。
ただ、行動規制の緩和は、感染拡大の要因となるものの一つにすぎない。
新たに出現する変異株が、再び感染者を増やし始める可能性もある。例えば、ウルグアイで(接種が進んだ後に)再び流行が拡大したのは、ブラジルで最初に確認された変異株(P.1)が主な原因とみられている。
また、接種率が高い一方で感染者が増えているこれらの国では、多くが中国の中国医薬集団(Sinofarm/シノファーム/China National Pharmaceutical)製のワクチンを使用している。
バーレーン、そして同じ中東のUAE(United Arab Emirates/アラブ首長国連邦)はすでに2回の接種を完了した人を対象とするブースター接種も行っていることから、感染を防ぐことに対する同社製ワクチンの有効性について、懸念が高まっている。
セーシェルの保健当局が5月中旬に明らかにしたところによると、同月第1週に感染が確認された人の3分の1以上は、接種を完了した人だった。この大半がシノファーム製の接種を受けており、同国の感染状況についてはWHO(World Health Organization/世界保健機関)が調査を行っている。
中国も大半がシノファーム製の接種を受けており、公開されている感染者数と死者数に疑念が残る。
また、中国の最新の国勢調査データも、信じられなくなる。
さらに大きな問題は、ワクチン・パスポートにまで波及する。
また、バーレーン、そして同じ中東のUAEなどの死者の中に、王族が加わった場合の補償問題だろう。
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