Netflixの韓国ドラマ『マイネーム:偽りと復讐』感想
NetfIixで「おすすめ」に表示されたので、観始めたら、1話ではまってしまい、8話しかないから一気に観た。
私は「面白い!」と思ったが、論理的には「えっ?」と思う部分が多いドラマだ。
韓国の警察制度について詳しいわけではないが、高校生ぐらいだった主人公が、麻薬捜査官となるまで3〜5年ぐらいはかかっていそう。父親の死を悼むのはわかるが、高校生が自分の人生を賭けてまで取り組む事か?と思う。父親は、もともと逮捕されるのが当然の犯罪者だったわけだし。(物語をラストまで観れば、真相が別にあることはわかるが)
最近はやりの「ダークヒーロー物」でも、もう少し主人公の正当性がある。
主人公役のハン・ソヒは、上に書いた通り童顔で桜庭ななみによく似ている。それが、格闘技や銃やナイフを使った激しいアクションシーンをこなしている。韓国では有名なアクションスターかと思ったが、別にそういうわけでもなくて、モデル出身の女優らしい。
何人も人が死ぬし、当初とは違う父親の正体と事件の真相が明らかになる部分は、緊迫感があって良かった。
事件の真相が明らかになることで、主人公の(倫理的に間違った)行動に正当性が見つかり、最後にはいろいろな無理を回収して完結するのかと思っていたが、そうはならずに、復讐という目的は果たすものの、主人公の心は救われずに終わる。
韓国の風俗(葬式とか飲食店とか警察署内部とか)が良くわかったり、麻薬捜査隊の隊員との交流などほのぼのしたシーンも少しはあるが、結末に救いがなさすぎる。
観終わった後で、後味が悪すぎるので、続けて同じハン・ソヒ主演の「わかっていても」を観ている。こちらは、ウェブ漫画が原作のラブストーリーで、全然雰囲気が違うが、主人公が転生したんだと思って観ると、少し救われる。
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