想像上の生物

見えないものは理想で埋めてしまう。
あの子もきっと、
想像上の僕に惹かれたのだろう。

デートの終わり際、
「どうして君は、そんなに卑屈なの?」

黙れ。

それ以降、会うことも無く。
逆。僕が逃げ出した。
そんな風に全て自分のせいにすれば、
前向きでいられる気がする。
僕だって、優しい君を描いていたのだし。

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