令和になって宇宙世紀のガンダムをはじめて見た感想

 旧年末からの超過密仕事がようやく落ち着いてきました。この期間中は様々な人と物に助けられてきましたが、その中でもエンタメの力は無視できないものです。主にようつべでやってた仮面ライダークウガとゴーバスターズの配信がそれです。

 そんな中、なぜかガンダムを見始めました。

 ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、5月に映画『閃光のハサウェイ』が公開になるとかで、公式チャンネルがガンダム映像作品を無料公開してくれていたのです。これまで宇宙世紀のガンダム作品を『手を出すとめんどくさい長大な作品』として避けていたのですが、少し前から興味が出始めていたのでこれ幸いと波に乗っかりました。

作品感想

以下、だいたい見た順番ごとの各作品大まかな感想です。

F91 
 これがガンダムか!とぶん殴られました。間違いなくガンダム映画。今にして思うと、痛快娯楽大作でありながら初代の背負っていた「戦時下」の重々しい雰囲気を確実に受け継いだ戦争映画。うしろめたさを感じつつも素晴らしいメカニクスの数々に魅了されてしまった。もういっぺん見たい。

IGLOO
 第二次大戦枢軸国記録映画といった印象。魅力的なパイロットたちが、試験機や急増機で戦い死んでいく姿が印象深い。しかしジオン側から描いているからというだけでなく、戦争の悲惨さはあまり感じられなかった。悲劇的な英雄物語と言いたい。
メカニックはどれも魅力的だが、機動力が高すぎやしません?ズダやゼーゴックはいいとしてサラミスやムサイ、ヒルドルブがアーマードコアネクスト並みにカッとんでいく……。

初代ガンダム劇場版(一部テレビ版も)
 ガンダム以外の何物でもない。あるいは時々戦国大河ドラマ。
ガンダムの単機大気圏突入のメカニズムや、ホワイトベースを谷間で飛行させることによるミノフスキー粒子散布濃度変化を狙った作戦等、SFがこれでもかと濃い味を出してくれているところにメロメロになった。
劇場版2作目はカイ・シデンの動向に目が釘付けになり、3では後に引き継がれていく大事件の数々や戦争の悲惨さなんて一言では言い切っていけない悲喜こもごもが詰まっている。シャアをロリコンとか笑えなくなった。アムロは思う存分憩ってほしい。ジオンも連邦も等しくダメで同じくらい眩しい。年月の経過をまったく感じない作品で、歴史に名を残す名作なのも納得。

IGLOO重力戦線
 第二次大戦記録映画の感。視点を地球、連邦サイドに移しつつ、超自然の神による解説を加えた続編。宇宙世紀の戦闘というより架空二次大戦感を強く感じる作品だが、連邦軍の兵士にとってはこれが現実だったのかもしれない。ホワイトベース隊がどうかしてた。死神の存在が謎。ニュータイプなのだろうか。

THE ORIGIN
 グラナダ攻撃からV作戦発動まで視聴。機会を見つけて1話から見直したい。初代の新解釈版ではなく全く別の作品と感じた。シャアがともかく魅力的。関わる者をみな死出の旅に引きずっていくような危うさを感じる。一方でザクのテスト飛行のためにコクピットへ舞い上がる彼を見て「宇宙の妖精じゃん……」と呟いてしまった。ルウム戦の見せ方がともかく楽しく、連邦艦がボコボコ落ちていく様は良作シューティングゲームのプレイ動画の如し。このまま初代本編の分も全てやって欲しい。マ中将をもっと見たい。

ポケットの中の戦争
 アメリカ映画的な印象が強い。中立コロニーとはいえ一年戦争真っただ中での平和ボケ描写ぶりが突き抜けているのは当時の世相なのだろうか。
敵地でアンディの死体を抱えて慟哭するシュタイナーや、コロニー内で不時着したザクが警備もなしでいつまでも放置されているシーンで疑問を感じ、ちょっと冷静になった。後これは好みの問題かもしれないが、モビルスーツの動きが硬く感じた。動きの起こりはスムーズだが急に止まるような印象というか。
名作であることに異論はない。戦争ダメ絶対。アルの未来に幸あれ。

未来へ

来週から0083スターダストメモリー、Zガンダムと続いていくとか。もちろん見ます。最終的に閃光のハサウェイもみたい。見たものはまた感想文をまとめたいと思います。
あと久々にガンプラ欲しくなりましたね。今は初代ガンダムとガンキャノンが欲しいです。

以上です。

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