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中小規模の病院で働く注意点

 筆者の祖母は、誤嚥性肺炎で他界しました。結局胃瘻を造設しましたが、立ち上がりが悪く、うまくいきませんでした。筆者はその時第一子を妊娠しており、つわりもひどく、遠方でフルタイムで勤務していたため、祖母の療養情報を積極的に収集することができませんでした。もし妊娠していなければ、積極的に赴いたでしょう。
 
 高齢者が誤嚥性肺炎で入院することはよくあります。食事を再開できればよいのですが、経口摂取が難しいケースも多いです。そのようなケースでは、その後の栄養補給方法を検討する必要があり、胃瘻の造設も一つの選択肢となります。
 患者さんがはっきりと意思表示をできないケースも多いでしょう。その場合は、家族が今後の治療方針を決めていくことになります。中心静脈栄養だとか、胃に穴をあけるだとか、そんなことをいきなり医師から問われても、素人には全く分かりません。頭が混乱する中、胃ろうなどについて調べ始めたり、周りの人の例を思い出してみたり、家族で話し合いをしても意見が割れることはよく分かります。そうこうしているうちに、あっという間に1~2週間が過ぎていきます。2週間というのは、末梢静脈栄養のタイムリミットです。

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