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大病院で働くメリット・デメリット

大病院という定義は曖昧ですが、診療報酬上の区切りである400床以上を大病院とすることが多いです。
 特に経験の浅い管理栄養士にとって、そこで働く意義は大きいものです。
 
 一番のメリットは、経験できる症例数が多いことでしょう。標榜科数が多ければ、それだけ、人間の体全体の病気について知る機会があるということになります。
 例えば、○○胃腸病院に勤めた場合、出会える栄養指導の病名としては、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・膵炎・胃がんなどが多く、病院給食で提供する特別治療食も、やはり消化器系が中心になります。 
 その特定の分野を学びたい場合にはよいですが、全体を広く勉強したいという場合には適していません。
 例えば、産科のある病院で妊婦指導を専門にやりたいなど、明確な動機を持っている場合は、就職先のターゲットを絞りやすいでしょう。しかし、特に専門分野を絞る必要がなければ、標榜科の多い大病院で働くメリットは多いといえます。
 様々な症例に出会える、ということが最大の利点といえます。多彩な栄養指導経験を積むことができますし、疾患に合わせた特別治療食がどうあるべきか、どう調理されて出来上がるのか、その実際を知ることができるのは、管理栄養士として働く上で大きな価値を生み出すでしょう。
 私は胃腸系の疾患しか分かりません、または糖尿病の食事療法しか分かりません、といった管理栄養士よりは確実につぶしがききますし、将来の職域の選択を広げることができます。

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