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魔法の言葉(悪魔の免罪符)「ケアレスミスと言わないことが成績アップの第一歩

すっかりと前記事から間隔が空いてしまいました。仕事に忙殺されることは、暇なことに比べればとても有難いので何一つ文句はないのですが、人間というものは、忙しさのあまり余裕をなくすと「うっかりミス」をしてしまいがちです。

先日気になって、辞書で「うっかりミス」を調べてみたところ

『ぼんやりしていて、しくじること。通常は起こるはずのない失敗。』

デジタル大辞泉

一方、『ケアレスミス』も調べてみたところ     

『《careless mistakeの略》不注意による誤り。軽率なまちがい。「ケアレスミスが多い」』 

デジタル大辞泉

『「ケアレスミステーク」の略 ) 知識や能力の不足ではなく、不注意による誤り。そそっかしい間違い。』

精選版 日本国語大辞典

これは、ややこしいから混同したり誤用したりしがちだよなぁ・・・と思って更に書物やWEBを眺めてると・・・・いっぱいありました。
どこの書物で・・・、どこのサイトで・・・と書ききれない位ありました。
中には、うっかりミス(『ケアレスミス』ともいう)と書いてある本やサイトもありました。
これって同じ意味で使っていいの?という個人的な見解もありますが、そこはひとまず置いておいて、身近な学習塾界隈での『ケアレスミス』という言葉の使われ方について苦言を申したいと思います。

この怪しい言葉は、生徒さん側だけでなく、先生側や保護者さま側からもちょくちょく聞こえてきます。

面談でお母さま方からは、
「うちのコ、『ケアレスミス』が多くて困っています」
「うちのコ、『ケアレスミス』さえしなければ良い点が取れると思うんです」

生徒さん側からも
「本当はわかっていたが、たまたま試験では勘違いしてしまった『ケアレスミス』だ」
「たまたま正答を書き間違えた、『ケアレスミス』だ」
「うっかり計算ミスをした、『ケアレスミス』だね」

挙句の果てには指導者側からも
「今回のテストは『ケアレスミス』が多かったね~」
「授業や宿題では正解できていたのに『ケアレスミス』だね、もったいない」

こういった場合、三者三様でこの『ケアレスミス』の意味が違うのかもしれません。(ひょっとしたら同じなのかもしれません)

私は、この『ケアレスミス』という言葉の意図が、大きく3種類の想いから発せられているのかなぁと感じます。
①「わかっていたんだけど、勘違いして間違えてしまった」
②「わかってはいたんだけど、たまたま思い出せなくて間違えてしまった」
③「わかっていたけれど、勘違いして解けなかった」

これら3つの意図に共通する想いとして、『ケアレスミス』という言葉に、

『学力が足りない訳じゃなくって、知識が不足したために間違えたわけでもなくって、注意不足や勘違いで運悪く間違えてしまっただけだ』

というニュアンスが込められているように思えてなりません。
まぁ確かに、「学力が足りない」現実や、「勉強不足」なリアルを認めるよちも、「たまたまできなかった」とか「うっかりしてた」とか「運がなかった」と自分に言い聞かせるほうが楽でしょう。

実際は「どうしてこの問題を間違えたのか?」と聞いたら、自分自身に知識や技能が足りないと感じていた場合は、『ケアレスミス』とは言わない筈です。「わからなかった」「習っていないかった」と言うのが本当の所だと思います。

残酷に言うのであれば、先ほどの、『ケアレスミス』という言葉の意図 ①~③のすべてが、客観的に見れば『学力不足による間違い』だと思います。
それは本人たちも薄々感じているはず。(感じていてほしいです)
ところが、安易に『ケアレスミス』と言ってしまう人は生徒さん側にも先生側にも保護者さま側にもたくさんいるのが現状です。

ひょっとすると指導する側も、『こちらとしてはしっかりと指導していて落ち度はないが、学力は確かつけているのだが、たまたま今回はちょっと間違えてしまってだけだ』と無意識に若しくは意識的に責任回避をしているだけでは?と思ってしまうのは勘ぐりすぎでしょうか?

私は「『ケアレスミス』で・・・」と耳にしたら、「『ケアレスミス』も『ミス』のうち」と返すようにしています。『ケアレスミス』に甘えているうちは先に進めないと思っておりますので、聞く人によっては厳しく聞こえるのかもしれませんが。


では、本来の意味での『ケアレスミス』というのはどういう意味で使うべきなのでしょうか?

①「眠い」       ・・・ 何らかの原因での睡眠不足や寝すぎ
②「お腹が空いていた」 ・・・ 食事のタイミングなど
③「疲れた」      ・・・ 精神的・肉体的疲労など
④「イライラしていた」 ・・・ 不安や緊張・喧嘩の後など

人であれば誰でも、心身の状態によって、普段ではしないような間違いをしてしまったり、普段は出来ている事が出来なかったりすることはよくあります。それは、起きてしまっては仕方がないのですが、起きないように心身体調を整えておくというのも立派な『お仕事』です。

これから、学校の定期テストや模試が続きますが最終的には入学試験に至るまで、体調・コンデションをしっかりと整えて、本当の意味での『ケアレスミス』を起こさないようにしっかりと心がけておきましょう

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