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ハードコアなバトル残業ムービー『ネイビーシールズ 空港占拠』
スコット・アドキンス版『カメラを止めるな!』が帰ってきた!!
それが『ネイビーシールズ空港占拠』だ!!
『24』以上にタイトな1時間30分で最悪の事態を収拾できるのか?
アドキンス一人で!!を描く本作。
まさにリアルタイム・アドキンス映画の登場である。
前作『ネイビーシールズ ローグ・ネイション』の続編なわけですが、パッと邦題だけ見ると繋がりが分からねえ!!
前作の原題『one shot』に対し、続編である本作の原題は『one more shot』という粋なタイトルなのに!!
ていうか、櫻井翔くんのドラマのタイトルの便乗じゃねえか!
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忌憚なく言わせて貰うと、前作以上にヤル気が感じられない邦題である。
5分で考えたと言わんばかりの激安の殿堂なタイトルに、アドキンス向上委員会(アドキンスファン)は再び涙を飲んだことだろう。
しかも視聴手段は配信のみ!!
今現在、劇場公開、レンタル、円盤化もアナウンスが一切されていないのが実に哀しい。
何より、ドラマ『新空港占拠』のファンからしても、勘違いして視聴しようもんなら櫻井翔くんじゃなく、やたら強いヒゲモジャが出てくるのだ。
大事故だろ!
アドキンス向上委員会以外も!!
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とはいえ、前作同様、続編の本作は嵐のシングル並に安定のクォリティだ。
全編ワンカット長回しで修羅場へ突入する気分が充分に味わえる。
今回は更に裏切者は誰だ?な展開もトッピング!
スリル・ショック・サスペンス・ステルスという、コナン君もパラパラを踊るのを躊躇うであろう四拍子で、のっけからラストまで気が抜けない。
前作では目を凝らしてると「ここでカット割ったんだな」というのが正直分かったが、本作に至ってはカットの繋ぎ目が何処にあるのか全く見分けがつかない。
思わず「地味だけど、どうやって撮ったの?これ?」となるだろう。
目立たないクラスメイトが実は鷹匠だった!とでもいうべき意外性が本作にはある。
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今回も命を懸けたバトル残業に挑むのが、ご存じスコット・アドキンス。
時系列的には前作直後にも関わらず、私服にプレートキャリアで傭兵集団に立ち向かっていく。
通信が遮断され、誰も信用できず孤立無援。
武器や装備は現地調達。
しかも素人を2名(うち1名は妊婦)警護しなければならない。
こう字にしてみても前作以上にハードモードな状況だ。
しかも、これが残業ですからね。
前作にて仲間が次々命を落とす修羅場を考えれば、有給を半年は取りたいところである。
だが、
アドキンスの辞書に休息の文字はない。
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多人数はなるべく相手にせず、必殺仕事人ばりにサイレントキルをこなしていく。
相手を『確殺』しにいく残業CQBから目が離せなくなるだろう。
また脇役にベテランのトム・ベレンジャー、敵側は中ボスを2人に増やし、ラスボスはMr.ブラックベルト俳優マイケル・J・ホワイトという布陣は、続編として正しいボリュームの増やし方だ。
アドキンスとタイマンで『デッドロックⅡ』にて拳を張り合い、その後レイ・パークと組んでアドキンスにハンディキャップマッチを挑んだ『アクシデントマン』逆にアドキンスとタッグを組んだ『トリプルスレット』など…シレっと共演経験が多いホワイト。
同じジャンルで主演作の多い両者は正にアメリカにおけるDVDスルー業界の龍と虎である。
相手にとって不足はない。
このマッチメイクに熱くならない奴はいないだろう!
5人くらいは!!
いよいよ始まるホワイト相手の久しぶりのタイマンファイトは、まさに拳のsee you again。
互いに回し蹴りを封印した独特のリズムの肉弾ファイトは必見だ。
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俺的な傑作条件に『見た後サバゲーに行きたくなる』『主人公がラスボスと素手でタイマンを張る』があるのだが、前作に負けず劣らずで本作は条件を満たしている。
大作公開ラッシュに隠れているが、(俺にとっては)傑作と言いたくなる。
劇場公開されている某世紀末映画は劇場で8回視聴したらV8!なんて自称できるらしいが、それを言ったら俺は配信直後に3回は空港を占拠したぞ!自宅で!一人で!
…と映画に貴賎なしと分かっていても負け惜しみの一つもぶつけたくなってしまうのだった。
とはいえ、嘆いてばかりいてもしょうがない。
ワンオペ、残業、八方塞がり…
形は違えど劇中のアドキンス同様、実生活で修羅場に足を突っ込んでいる人に、是非オススメしたい作品ですよ‼︎
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