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施術中、何を考えていますか?

施術中、何を考えていますか?

お客さまから聞かれたことがあります。

ざっくりいうと、何も考えてません笑

それだけきくと、このセラピスト大丈夫か?

と思われそうなので、


少し弁解します。

お腹を見ないセラピスト

施術中、

自分から積極的に何か考えることはありません。

その代わり、お客さまから小さな反応を受け取れるように感覚を研ぎ澄ますようにしています。


そもそも、お腹にふれるとき、
触れはじめはちゃんと意図したところに触れられているかの確認はしますが、

その後は自分がお客さまから受け取る感覚に頼り、おなかは意図してみません。

それよりも力を抜いて
体全体でお腹に触れられる体勢で
顔は正面をみていたり、

手の感覚をより繊細に感じるために、目を閉じていたりします。

サロンでかけているBGMは
お客さまが癒されるため

というところもありますが、

私が腸セラピーで大切にしている動きと
相性の良いと感じる、
海の満ち引きの音を採用しています。

身体に触れる職業であれば共通


以前、お医者さまに私のサロンを見つけていただいたことがありました。

その方は、普段、子宮脱や肛門脱の手術をされる方でした。

ちなみに、腸を支える骨盤底筋がゆるんだ状態のまま、進行すると、尿漏れだけでなく、内臓が飛び出るという症状になることがあります。

これを肛門脱や子宮脱とよびます。

産後ママやご高齢の方に多い症状ですが、
若く出産を経験しなくとも運動不足などで筋肉が衰えていると、起きることがあります。


その方とは、腸の位置の話や、骨盤底筋の大切さなど、お話の中で意気投合し、

手術のときの姿勢についての話題にも至ったのですが、

このようにおっしゃっていました。

「 ドクターXってあるじゃないですか。

米倉涼子さんの、わたし、失敗しないのでで有名なやつです。

でも、失敗しない医者はあんな風に、腰を曲げて、患部にのりだすような姿勢で絶対手術はしないんですよ。

いつも力を抜いて、姿勢は真っ直ぐにするんです。

そうしないと、体が持たないし、変に力が入っちゃうんですよ。 」


それにとても共感し、セラピストと医者という違う職でも、こんなに通じることがあるのかと嬉しくなりました。

セラピストはパイプである

腸セラピーを習ったときに、このように師から教えていただいたことがありました。

「 腸セラピーはお腹に抱えている感情、ストレス、コリをスーッと抜いていくもの。

セラピストはそのパイプとしてある。

だから、腰が曲がって力が入っても、他ごとを考えていると

せっかく流せるものが詰まっちゃうでしょ。


そうすると、セラピスト自身も溜め込んでつらいし、お客さまもスッキリしないよ。 」


イメージの話なのですが、私にとってはどんな理論よりも腑に落ち納得できた覚えがあります。

私自身がパイプの存在であれるように、

なにも考えないセラピストであり続けたい

と思います。

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