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「ナビレラ〜それでも蝶は舞う〜」で見えた韓国ドラマの底力

先日、Netflixでこのドラマを見終えました。

「ナビレラ〜それでも蝶は舞う〜」

あらすじはこちらをご覧ください。

予告があがった時からめちゃめちゃ楽しみにしていた本作。バレエ物好きだし、予告から美しく温かな雰囲気が伝わって。「70過ぎのおじいちゃんがバレエ⁈」という意外性もあり、どんなドラマなのかワクワクして見始めました。

※ここからは思いっきりネタバレしまくりなので、結末を知りたくない方は読まないことをオススメします。

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主演のチェロクを演じるソン・ガンは話題になったNetflix作品「sweet home」に出てる子なんですね。

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もう1話にしてハラボジ(おじいちゃん)にめちゃ泣かされるんですよ。バレエをやりたいと思うまでの動機や、チェロクのダンスを観て魅了される姿。心に傷をおうチェロクを守ろうとするハラボジの人の良さに。

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ハラボジとハルモニ(おばあちゃん)が一緒にいて、まあ最初はバレエのこと反対されたりするけど、なんだかんだで応援するハルモニにもグッときます。

そもそも

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「カウンターズ」でも祖父母に泣かされて、

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「スタートアップ」でもハルモニに泣かされて、

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「椿の花咲く頃」でもドンベグの母に号泣させられてるのよ。韓国ドラマ、ほんとどんだけ泣かせんだ(笑)

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このドラマは凄く大きなドラマが展開する話ではないんです。だから、話そのものよりも空気感とか丁寧な人物の追い方がとても良くて。チェロク役のソン・ガンくんもいいのですが、やっぱりハラボジのひたむきな姿が胸を打ちます。

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あとチェロクの先生もいいんですよね〜。絶妙な距離感でチェロクを支え、チェロクが大好きなの伝わる。結構6話まで淡々と進むのですが、6話のラスト、ハラボジの病気が分かってから、ぐんとドラマに重みが加わります。

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6話以降はスタート時よりグッと来るポイントが変わってきてて、話が進むごとに深さが増し、最初はハラボジがバレエを習う姿や温かさに感動してたんだけど、それだけじゃなくなっていきました。

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最初はハラボジがバレエを踊れる喜びとチェロクとの関わりや人間関係を軸で観てたんだけど、7話のハラボジの事情が分かってからはちょっと視点が変わって、表現の純粋な喜びや美しさとか、学ぶことの素晴らしさとか、老いの辛さとか、もっと深いところを考えるような感じに自分的になってきました。

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チェロクが辛い境遇とはいえ最初「ちょっとヒネすぎかな」とか、焦りすぎに見えてなかなか感情移入できなかったけど、ハラボジの事情を知ってからの変わり方、不器用な中でも気にかけてあげる姿。バレエへの気持ちが変化するあたりもよくわかるようになりました。

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8話のこのシーンは本当やられました。

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ハラボジ役のパク・イナンさんは、この回以降、演技がますます深くなります。

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「あまりドラマチックになりすぎない丁寧な演出が続くラストがいいな」と思いましたが、ラストも期待どおりの終わり方でした。バレエ団で踊ることになる展開が軸になりますが、描かれるのはあくまで人間模様です。

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予告から期待してましたが、最終回まで観て「本当に観てよかったな」と思わされた素敵なドラマでした!

私が今まで観てきた韓国ドラマは割といろいろな要素がたくさん詰め込まれた作品が多かったので、この作品は話はシンプルだけど、凄く丁寧に作られたドラマな印象でした。主演の二人の組み合わせとても良かったです!

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チェロク役のソン・ガン君もどんどんバレエダンサーに観えていって、いい演技でした。けどやっぱりハラボジですよね!!

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これ、撮影は本当に大変だったと思います。バレエのポーズ一つとるだけでも体にきますよね。

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綺麗な映像と丁寧演出がとても素敵で毎回泣いてました(笑)ラストもちゃんと見せ場は盛り上げながらもドラマチックになりすぎず、日常が進むように程よい展開で嬉しかったです。けどここではやっぱり泣いたよ(笑)

いい味出してた皆様。チェロク、ハラボジ役の二人はもちろん、また他の作品で出会えるのを楽しみにしています♪

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「ヴィンチェンツォ」みたいな作品も楽しくてたまらないけど、「ナビレラ」は「あーやっぱり私はドラマ好きだな〜」とじんわり実感させてくれる人間ドラマです。

凄い展開や過剰に感動させる要素はなく、抑えた丁寧な演出と演技力で魅せる、韓国ドラマの底力を思わせるドラマでした。凄いな〜。

おまけ

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私もバレエ、昔ちょっとやってたけど、ソンガン君すげー!







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