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記録ずくめのデビュー！　オリヴィア・ロドリゴ「SOUR」を日本に布教したい

ShinanoYama

5月21日にリリースされたオリヴィア・ロドリゴのデビューアルバム「SOUR」。

「SOUR」 Olivia Rodrigo

先頃発表されたビルボードのチャートで、アメリカのみならず、記録づくしの初登場1位になりました。

ポップ好きから、かなりの音楽好きにも愛されそうなアルバムで、まだ日本では世界に比べてイマイチ人気に火が着いてなさそうなこの状況を少しでも変えるべく、ぜひレビューして自分なりに魅力を伝えたいので、書いてみます♪

彼女の背景はいくつも紹介された記事があるので、私はこのアルバムだけについてじっくりと書いてみます。記録的ヒットとなったデビューシングル「drive license」からシングル3曲。リリースされるたびにアルバムへの期待が高まりましたが、いざアルバムを聴いてみたら予想の100倍くらい良くて驚きました！！

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1曲目「brutal」から完全なロック曲！

洋楽アイドルを彷彿とさせるようなポップロックではなく、完全なオルタナ系の雰囲気を纏った、音数を絞りつつ強めのギターやドラムのアレンジで「17歳人生最悪説」を歌う。演奏も彼女の声も、普段インディ系を聴いてる私の耳には音色がとても心地よくて驚きでした。

続くのはバラード曲な2曲目「traitor」

この曲で確信したのが「完全にアイドルの音じゃない」。まず、曲自体がめちゃくちゃ良くて。SSW系、キラキラしたポップではなくどちらかとゆうとオルタナに寄った曲なのに、テイラーやもっと前だとキャロル・キングのように普遍的な曲の良さを感じて。

この時点で各曲のクレジット見てさらに驚き！

彼女とプロデューサーの二人でしか作ってない！

オリヴィアが凄いと思う点の一つのは、アルバムの曲の全曲をプロデューサーのDan Nigroとほぼ二人で書き、編曲まで仕上げてるところ。ビリー・アイリッシュや昨年出たテイラー・スウィフトのアルバム2枚（「foklore」と「evermore」）のように、2、3人で丁寧に作り上げた曲は、どれも無理に売れ筋に合わせたりせずに凄くしなやか。

それが、かえって時代にピッタリ合ったような印象です。これは私の完全な妄想ですけど、たぶんダンはオリヴィアの才能に出会えて凄く嬉しかったんじゃないかな。曲のアレンジが容赦なくインディ系でコーラスなども全く軽くない。だから「ポップとインディ系のバランスがこんなに絶妙な作品が作れたのかな」と思いました。

そして、歌がめちゃめちゃ表現力豊か

初めてアルバムを通して聴いて驚いたのは、オリヴィアの歌の表現力。人を驚かすような声量や高音が出せるとかでは無いのですが、凄く伸びやかなのにかすれたようなどこか儚げな声で、けど不安定では決して無い気持ち良い声の持ち主。加えて自分で作った曲なのもあると思うんですけど、凄く感情がこもった歌い方で聴く側を惹きつけます。

私はデビュー曲「drive ricense」よりも、次に出たこのシングル「デジャブ」が気に入っていて。イントロのオルゴールのような音色から歌い始めるオリヴィアの声が囁くような歌声で、サビの歌い上げ感の対比が気持ちいい。こういう曲にピッタリな歌い方で、インディ系女性アーティストと比べてもいい声と表現力の持ち主だなと思います。

そして、歌うだけじゃなくて、ピアノとギターが弾ける。びっくりな才能です。たぶん「自分の曲はその方が落ち着いて歌えるんじゃないか」ってくらい、楽器を演奏しながら歌う姿が似合います。

でも、楽器がないと魅力がないかって言うと全くそんな事は無くて、こういうロックな曲もこなしています。なんか本人がピュアな雰囲気な分、新鮮です。

私は普段インディ系やロック系のアーティストをベースに音楽を聴くことが多いのですが、（最近はk-popが増えてるけど（笑））、例えば昨年話題になったPhoebe Bridgersや先にあげたテイラー、パラモアのHayley Williams、クライロ、サッカー・マミーあたりと比べても充実した作品。むしろ、そういう女性アーティスト達が作ろうとしたポップとインディ系の完璧な融合作が、こんな若い子からいきなり出来上がってしまったような印象で。凄い作品だと思います。

しかも、これはやっぱり楽曲そのものの良さあってだと思うのですが、本当に世界でめちゃくちゃ売れてて。

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アメリカは凄すぎるけど（笑）

こんななんの今風ポップ加工の少ない、ロック、オルタナティブくらい言ってもいい作品がバカ売れしてるのが本当に嬉しくて、つい長々書いてしまいました（笑）

これは勝手な希望ですけど、ソングライティングの才能がとにかく高いし、彼女の背景に影響を公言してるテイラー・スイフトはもちろん、本当にキャロル・キングとか素晴らしい女性ソングライターの片鱗が見えるので、ぜひこのまま、その才能を伸ばしていってほしい！！

日本では、特定のアーティスト以外もう何年も洋楽がチャート上位に入ることが無くなってしまい、よほどのプロモーションやバズりでもしないと人気にならない印象なのですが、こういう素晴らしいアーティストが出てきた時にチャートの50位にも入らない状況は悲しすぎる。。。

日本でもこのバカ売れ状況がニュースになってきてるので、ぜひ人気がもっと出てほしいし、コロナが終わったらきっとワールドツアーすると思うので来日してほしいです。生で観てみたいわ〜。

まだ聴いたこと無い方はぜひ！少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです♪

おまけ

オリヴィアはディズニーの20年版「ハイスクール・ミュージカル」の出身なんで、そこから入るのもアリです。

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日本でこれ流行らすか（笑）





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