公務員家を買う⑳(買った結果どうだった?)
家が引き渡され、引っ越しを終えて2カ月ほど経ちました。今のところ、機器の不具合等もなく、新しい家の住み心地は上々です。
私たちが家を買おうと決意したのが、一昨年の年末です。その時、家を買うと決めた理由を公務員家を買う①で、以下の3つの理由からと記載しました。
・家の狭さ(賃貸住宅の限界)
・子どもの教育環境
・更新・引っ越し費用
今回はまとめとして、住んでみて感じたことを家を買ってみて結局良かったのか、後悔はないか考えてみようと思います。
1 家の広さは快適か
快適です。平米数は前の賃貸住宅から2倍強あるので、生活導線も幅広くとることができ、悠々と動くことができます。収納も多いため、物が平積みされることもなく、子どもたちも家の中で走り回る日々です。
また、戸建てであることから、アパートと異なり他の住居と接していないため、前よりも騒音を気にすることが少なくなりました。前の家では、朝早くに音の出るおもちゃを止めるよう、夕方以降は飛び跳ねるのを控えるよう子どもたちにも言っていました。
一つ一つは小さなことでも、積み重なってくるとストレスになります。家が広くなって隣家と接することもなくなったことや住居の防音機能が優れていることもあって、子どもの出す音にも多少寛容になれます。
近隣住居への配慮は必要ですが、周りも子育て世帯が多いこともあって、何となくですが「お互い様」という雰囲気があるように感じます。小学生・幼稚園児・そして新生児もいるため、家が広くて困ることは掃除の手間くらいです。それでも、のびのびと暮らせる快適さと比べると、後者に大きく天秤は傾きます。
2 子どもの教育環境
子どもの教育にとって家の購入がよかったかは、まだ分かりません。
時期としては、良かったと思います。上の子が入学し、下の子が入園するタイミングで引っ越しを行うことができ、環境の変化が最低限で済みました。
しかし、新居ができたことで、学習意欲が向上したなどの目に見える変化はありません。上の子も引っ越しの前は、「自分の部屋に机を置いて勉強する。」と意気込んでいました。しかし、ふたを開けてみるとリビングで学習する方が捗るのか、新しい学習机が使われたのは数えるほどです。
また、下の子が姉の勉強する姿を見て触発され、自分も真似して数字を書こうとするなど、リビング学習の効用は意外なほど大きいと思いました。一方で、これは前の家と変化はありません。
環境を変えるタイミングとしては良かったけれど、子どもの教育的にプラスの面があったのかは、まだ分かりません。
3 更新・引っ越し費用
家の更新費用は不要となります。以前の賃貸住宅を2年間更新するために、15万円ほど必要でした。更新を行うたびに、「結構な大金だな。」と感じていました。
また、引っ越しをするのであれば、その都度、代金を支払う必要があります。今回は、繁忙期に引っ越しを行ったため、割増しとなってしまいましたが、通常時でも家族4人分の荷物を運ぶのであれば15万円前後の費用が掛かります。
これらに加えて敷金や礼金も必要があり、賃貸住宅では家賃以外にもこうした諸費用かかります。また、支払っても何か自分のものになるわけではありません。特に管理会社のサービスが手厚かったわけでもなく、なぜ他人の資産のために大金を支払っているのだろうというという疑念がありました。
住宅を購入したことで住まいは自分のものになり、家賃はもちろん、更新費用等もかかりませんし、今後引っ越しを行うこともなくなるので引っ越し代を支払うこともないでしょう。
数年ごとのメンテナンスや住宅ローンの利子など、新たに支払う費用も出てきますが、すべては自分の資産に費やすことになります。自らのものを維持するために費用を払うのであれば、私はもやもやとしたものを抱えることなく支払うことができます。
4 結論
「賃貸か持ち家か?」長い間議論を生んでいるテーマです。
賃貸は変化への対応が容易です。急な転勤や、近所とのトラブルがあった際に、すぐに環境を変えることができる点が魅力です。一方で、持ち家は住宅ローンさえ払い終えれば、住宅を自分のものにすることができ、生涯住処に困ることはないという安心感を得られます。
「賃貸か持ち家か」論争に欠けている、もう1つの“家の選び方”とは | ORICON NEWS
私は、持ち家を手にしました。確証バイアスという言葉があるように、どうしても持ち家が良いという意見に寄ってしまいます。大金を支払って得たものが間違っていたと思いたくないという考えもどこかにあるでしょう。
ただ、購入してよかったと、心から思います。広い家に移って、子どもたちも家の中でものびのび遊び、家事のしやすい幅広い導線を手に入れ、数年のライフステージ毎に、次はどの家に住むかと思いを巡らせることもなくなりました。
また、わが家はいつか住宅は購入していたと思います。タイミングの問題だったのだと感じています。妻も、一生賃貸は考えられないと言っていましたし、いつか買うならば、エネルギーがあり、何かあった時にも取り返しがつく人的資本が高いうちが良い。要は早い方が良いという結論になりました。
夫婦仲が悪くなったら、家族の中で健康上の問題があったら、両親の介護の問題が発生したら、住宅を抱えることによるリスクは様々あります。ただ、リスクばかりに目を向けてもきりがありません。
どこで見たかは定かでないのですが「人生の目的は幸せの総和を最大化すること」という文言を先日目にしました。新しい住宅を得たことで、家族5人の幸せの度数は上がったように思います。
子どもがいつ独立するのか、今は分かりません。これから共に過ごすこの十数年間を前よりも皆が心地よく過ごせるだろうと感じるので、住宅を購入してよかったと感じます。
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