#10
なんとなく、
最近丁寧な言葉にだけ囲まれていたのかもしれないと思った。
離れてみて初めて分かることが途方も無いくらいあって、
異常の中に沈められているうちはその異常さに気がつくことがなかなか出来ない。
それが経験値になっていくのかもしれないけれど、
身体は異常の質感に敏感になるし、
心の痣は色が戻っても痛み出したりする。
言葉が好きで、言葉への感度を保っていたいと思うから余計になのかもしれないけれど、
人を判断する時、私はその人が使う言葉をみる。
言葉は不思議で、ふとした時意外と嘘がつけない。
その人がよく使う言葉。
その人を構成する側面。
自分も相手も多面体であることを忘れないように生きている。
一側面を知って、全てを見た気になるのは危ない考え方だと身をもって思う。
大半の人は自分が発する言葉を選べる。
SNSでたまに目にするディベートにもならないようなヘイトスピーチがとても怖いと感じることが多い。
匿名だから見ず知らずの他人にそこまで強い言葉が突きつけられるのか?
それとも普段からそういう人間なのか?
その言葉はあなたが選んで口にした言葉。
言葉はとても怖い。
行動と同じ、いつか自分に返ってくる。
環境や対人や、取り巻く全てに形を変えて。
知りたくない、見たくないと避けてきた。
でも目を耳を塞いでいても、事実は変わらないし
突きつけられた言葉は戻らないんだよなぁ。
自分の頭で考えて、判断していくことが大切で、
想像力の欠如で人を傷つけてしまわないように
考えることを放棄していてはいけないな。
100人全員に好かれることは出来ない。
何をしても嫌われることもある。
でも強い言葉に掻き消されてしまいそうな、優しい気持ちや言葉をくれる人も沢山いることを、
むしろそんな人の方が多いんだってことを心の真ん中に忘れず置いておきたい。
強い言葉をデタラメに闇雲に並べたくなる日も勿論あるよ。
でも声に、文字する前に一呼吸置いて考えたい。
その言葉は相手を無意味に傷つけてしまわないか。
自分に跳ね返ってきた時、それを自分は抱えきれるのか。
異なるバックボーンがあって、
それぞれの地獄を抱えて生きている。
見つめるべきは自分の内側であって、
他人の外側ではない。
私もそれを忘れないように生きていきたいよ。
今日はどんな言葉を紡ぎましたか。
また明日。
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