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寄席に行った話

今日、初めて寄席(落語)を観ました。

落語自体は以前から心身統一合氣道の師範から、おすすめされていたので、CDや動画を見ることはありましたが、寄席に行く機会はありませんでした。

合氣道の先生からよく言われることは「話がうまくなりたければ寄席に行け」ですね。
それも最後の方だけ観るのではなく、前座から最後までを観るように、と。

今日も、最初から最後まで(全部で四名)を観て、よく分かりました。

前座で出てきた落語家は、面白いは面白いのですが、決められたお話(形)を守ることに気をつけているように感じられました。

真ん中あたりに登場する人は緊張感が抜けて、形の中にも自然さを感じられ、熟練した感じ。

真打になると、(今日は春風亭昇太師匠でしたが)本当に話す内容も自由自在。縦横無尽。
空氣感にも広がりを感じ、合氣道的にいうと、本当に氣が出ており、自由な感じでした。
完全にリラックスして話される為に、内容もスルスル頭に入るし、なにより面白い。

これは武道にも共通すると思います。

武道や茶道における「守破離」を落語を通して見せつけられているかのようでした。

守破離とは…
修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。
師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。
さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのである。

Wikipedia「守破離」より抜粋

いやー
難しいことは抜きにして、本当に面白かった。
落語中に師匠が、「落語は演劇を一番小さくしたもの」と言っていたけど、本当にそう。

芝居のシーンによって、空気が全然変わるし、酔っ払っている芝居は本当に酔っ払ってるのかと思っちゃったし、本当に良かった。

また行きたい!

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