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マニュアル撮影のすすめ


暑い日が続きますが、皆様お元気でしょうか?
かく言う自分は好天が続いておりますので、
空を撮影する機会が増えております。

そういう時なんですが、最近はマニュアル露出で撮影してます。
オート露出で撮影すると、雲を白くするようになるんです。
そうすると、空全体が真っ白に。
これを防ぐ方法は2つあります。

一つは露出補正の機能を使うこと。


露出補正をマイナスにすれば、
画面が暗くなるので空の色を出す事が可能になります。
一番手っ取り早くて確実な方法なんですが、これには欠点が一つあります。

次の撮影の時に露出補正を戻すのを忘れて、

必要ないのに露出補正をしてしまう


露出補正を使い終わったら必ず戻し、
撮影前にちゃんと確かめさえすれば確実に防げます

でも、ついついやらかしちゃうのが人間というモノ。
昔は露出補正機能を使うと、警告の表示が出るカメラがありました。
しかし最近のカメラには、そういうのがないみたいです。
そこで出てくるのが、自分が使ってる方法です。

マニュアル撮影で、

わざと露出アンダーの状態で撮影する。


こうすれば次の撮影の時に必要ない露出補正が働く、
というミスは確実になくなります。
空を撮影する時は、だいだい-0.7の状態にして撮影してます。

あとこの方法は夜景にも使えます。
夜景をオート露出で撮影すると、空と同じように白くなりがち
夜の闇を表現したいのに、これでは台無しです。
そこで同じようにマニュアル露出で撮影すれば、
闇を綺麗に黒く表現出来る訳なんです。

他に朝焼けの表現にも使えます

あと応用として、反逆光の撮影も可能です。

こちらの写真の場合はちょっと寂しい雰囲気を醸し出したかったので、
-0.3の露出で撮影しています。

適正露出だと建物は明るくなり過ぎになり、
-0.7だと逆に建物は暗くなり過ぎになってたでしょう。



こうして思うのですが、やっぱりマニュアル撮影は良いですね。

細かい露出の意図を表現出来るので。


オート露出だと、こうはいかないと思います。
逆に言えば、

「失敗してもすべては自分の責任」


とも言えますけど。
でもデジタル機を使うのであれば、
どんどんマニュアル撮影に挑戦すべき
だと思います。
撮影した傍から画像の確認が出来るのが、デジタル機のメリットなので。
フィルム機だと、こうは行きませんし。


でも中には

「マニュアル撮影ってよく分からないし、

なんだか難しそう。」


そう思う人もいるかも知れません。
そこで露出について簡単に説明を。

露出を決めるのは、

・絞り
・シャッタースピード
・ISO感度

の3つの要素です。

絞りはレンズの中に入ってる羽根の状態で、
ピントの合う前後の範囲を調整してます。
絞りを開ける(F〇という数値を小さくする)と、
ピントの合う前後の範囲が小さくなります。

この写真の絞りは一番開けた解放(F〇
という数字が一番小さい状態)です。

そうやって撮影すると、このように背景がボケた写真になります。

逆に絞りを絞る(F〇という数値を大きくする)と、
ピントの合う前後の範囲が大きくなります。

この写真では絞りをF11まで絞ってます。


シャッタースピードは文字通りシャッターの速さですね。
これでセンサーに光を当てる時間を決めています。

絞りとシャッタースピードの関係は光の量(EV値と言います)が一定の場合、

・絞りを開けるとシャッタースピードは速くなります。
・絞りを絞るとシャッタースピードは遅くなります。

ISO感度は光の量ですね。
ISO 〇〇と数値で表し、数字が大きくなると光の量は多くなります。
ただ、多くのカメラではISO感度の数値が大きくなると、
ノイズが出て画質が悪くなります。

ちなみに自分がやってる「ISO51200の夜」はわざとノイズを出し、
そのノイズを芸術として捉えるといういうコンセプトでやってます。

ノイズが盛大に出てますが、そのノイズを楽しむ写真です。


早い話、そう難しくはないんです。

露出がアンダーだったら絞りを開けるかシャッタースピードを下げ、
露出がオーバーだったら絞りを絞るかシャッタスピードを上げる。

それだけなんですよ。
意外と簡単でしょ。
さぁ、あなたもマニュアル撮影に挑戦してみませんか?






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