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人を見た目で判断してはいけないの話

私には人を見た目で判断してしまう癖があった。

例えば、見た目で判断するだけでなく、
以下のような偏見を持っていた。

・ピアスを開けてない女子は逆にメンヘラ
・ネックレスを偉そうにつける男は元野球部
・しゃくれている人はバナナを同族嫌悪している
・大学生で母親を「おふくろ」と呼ぶ男は貯金額を盛る
・白髪染めをしないジジイは娘から嫌われている


しかしながら1本の映画が私を変えた。

それは、この映画だった。

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「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」こと、ビリギャルである。

5年ほど前に上映され、興行収入も28.4億円とヒットした作品。
当時、私は映画館でバイトをしていたのだが、
予告の段階で有村架純が可愛すぎたので公開初日に鑑賞した。

内容を簡単に説明すると、
有村架純演じるさやかは、文字通りビリギャルだったのだが、紆余曲折あり、家族や塾の先生の支えもあってビリから大逆転で慶應大学に合格するサクセスストーリーである。

とにかく私は感動した。
是非皆さんにも見て欲しい。

ビリギャルだったさやかは
慶應大学を志望校にしたことで
担任の先生などに絶対無理だとバカにされる。
しかしながら、そこから努力で大逆転する様子は、自分も頑張ろうと勇気をもらえた。

前述の通り 偏見が強めだった私は心を打たれ、「これからは人を見た目で判断しない。」と決めたのであった。

後日、映画館のバイトをしていたところ
「私たち、学年ビリのギャルです。」と言わんばかりの見た目のギャル2人組のお客様がビリギャルを見に来た。

これまでの私であれば「お前らのようなビリギャルが、映画を見たところで何も変わらないだろ」と思っていた。

しかし、私は心を改めていたので
「あの2人も映画を見て夢を叶えて欲しいな。」と思った。

2人の様子が気になった私は、その子たちが見ていたシアターの清掃当番をすることにした。


上映終了後、2人がシアターから出てきた。
そしてこんな会話をしていた。

「ウチさ、なんとなく最初の方で主人公が合格する気がしたんだよね!w」
「まぢ?天才じゃね??その頭あったら、慶應入れるよw」


僕は耳を疑った。
そしてもう一度、映画のタイトルを確認した。

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」

?????

僕が夢を叶えて欲しいと願ったギャルは
本当に見た目通り、感想もビリギャルだったのだ。

なんのタイトルの映画を見にきたつもりだったのだろう。

人は簡単に変わらないことを思い知った。


せっかく心を入れ替えた私であったが、
それ以来、「人を見た目で判断しよう」と決めた。

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