飛距離アップの為に回旋動作を最大化しよう!(ゴルフ、野球などのスィングスポーツのために)

前回の記事「大きな力を出すために腰は固定する!」では、

スィング中の力の伝達ロスを最小限にすること。つまり、動いている部分を急激に減速させるために、腰部を回さないように安定さえることをお伝えしました。今回は、飛距離アップのための“上半身と下半身の逆ひねり”=“上半身と下半身の切り離し”についてお話します。

効率を高めること=傷害予防=飛距離アップ!!

以前の記事において、回旋スポーツの動きの中にはある“共通項”があるとお伝えしました。“身体を動かす順番”ですよね。繰り返しになりますが、この部分は強調してお伝えします。TPIの統計データが示しています。上級者は、とても理にかなった体の動かし方をすることを。「効率のよいスィング」が、「怪我の発生頻度を低く」する。そして、「より大きな力を出しやすくする=結果が出やすくなる(遠くにボールを飛ばすことなど)」を実現するのです。では、もう一度のその“運動の順番”を確認しましょう。

①トップの切り返しのあと、骨盤が最初に動く(回旋する)。
② 2番目に胴体(胸椎)が回旋する。
③ 3番目にリードアーム(右打ちの場合、左腕)が動く(加速する)。
④ 最後にクラブヘッドが動き加速する。

この“運動の順番“を実現するためには、上半身と下半身を分離する能力が必要となります。まず、下半身から回旋が始まる。次に上半身が回旋を始める。その後、下半身が回旋を止め、上半身が下半身を追い越す。同一方向に回旋するのですが、そのタイミングは同時ではないのです。上半身と下半身をそれぞれ独立させ、分割した状態で動かさなくてはなりません。

分割して動くことで、“力”が順番に伝達していく。

ゴルフスィングのような回旋運動は、よく鞭のように例えられます。一つの部分が加速し、その部分が減速し始めると、次の部分に“力”が伝達し急激に加速する。これを繰り返し、末端部分で最高速度に到達します。この身体の各部位の“動作の時間差”を作ることが重要です。そのために、体の各パーツを独立して動かすことができるようにトレーニングしていきましょう。

体を回旋させるエクササイズ

●バランスボール ロシアンツイスト(※このエクササイズはバランスボールを活用します。)
・バランスボールに両肩をのせ、ブリッジのように腰を持ち上げ姿勢をつくる。
・腕をまっすぐ上に伸ばして、両手でウェイトプレート(2㎏程度)を持つ。
・下半身を安定させ、上半身(胸から上の部分)を90度右にひねる。
・元の位置に戻り、同様に左にひねる。
・この動作を繰り返す。

●バランスボール下半身ツイスト(※このエクササイズはバランスボールを活用します。)
・バランスボールの上に腰の部分をのせ腕立ての姿勢を作る。(両足は空中に)
・上半身を安定させ、下半身(骨盤)を90°右にひねる。
・元の位置に戻り、同様に左にひねる。
・この動作を繰り返す。

●ケーブルパンチ(※このエクササイズはケーブルマシンかチューブを活用します。)
・左足を前に出し、スプリットスタンスをとる。
・上半身はアイアンを構える時のように前傾姿勢をつくる。
・右手で後方上部にあるケーブル(もしく、チューブ)を掴み正面を向く。
・下半身を安定させたまま、上半身を回旋させる。
・規定回数を行ったら、足を入れ替え、左手でケーブル(もしくは、チューブ)を掴み同様に動作する。

どのエクササイズも、動かすべき身体の部分を強調し、その部分だけを動かすことがポイントです。各種目、左右10回を目安に実施してみてください。

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