スポーツは【スピード】が大事!

今回もライプツィヒ学派コオーディネーションに絡めて。
テーマは「スピード」です。

まず、スピードとは?

速度とは、移動距離を単位時間で割ったものですよね。

V=d /t

小学校で習う公式ですよね。つまり、速度を大きくするためには"移動距離を大きく"するか、"時間を小さくする"かです。
一番わかりやすい、スポーツ技術は”走る”だと思います。これを例にすると
「自分自身(自分の重心)をどれだけ短い時間で動かしていくか。」
と言う感じで言い換えることができると思います。
実際に、エリートスプリンターは接地時間(足が地面に触れている時間)が平均的なスプリンターに比べて短いと言う研究報告があります。同じ場所に留まる時間が短いからスピードが速いと。

コオーディネーション の考え方だと。

コオーディネーショントレーニングだと、この要素は情報系(筋ー神経系)が大きく影響すると考えます。筋力や持久などの向上とは違うので、幼少期からトレーニングすることができる。そして、スピードを意識したトレーニングは効果があり、安定化につながる。つまり、長期育成に有効であると主張しています。
めちゃめちゃシンプルに言い換えると、
”とにかく早く動く練習をする。そうすると、神経系の発達につながる。”
って感じでしょうか。ジュニア世代から取り組むべき、有効なトレーニングであると思っています。なので、様々なトレーニング方法はあるとは思いますが、動作の正確性よりうも、動作のスピードにフォーカスします。
”とにかく早く動こう!”
多分、僕だったら、細かいことは言わず、こういった単純なキューイングしかしないのかなと。。。

選手自身が早く動くことを”意識”する。
どうやったら早く動けるかなと”考える”。
その結果が動作の変化につながるのかなと。
”カオス”という言葉で、コオーディネーションでは触れていますが、
自分で取り組み、試行錯誤する(この状況がカオスです)。
そうすると、最終的に最適な動作を習得していると。
自分で習得した技術なので、長期的に保有できるのかなと。
幼少期にスピードを手に入れると、成長してからが楽ですよね。

スピードと同様に重要視される”瞬発力”

多くの競技スポーツが、基本的に”瞬発力”が求められます。運動力学(というか物理学)で説明すると、瞬発力はパワーとなり、単位時間あたりにどれだけの仕事をするかで決まります。

P=W/t

仕事は、どれだけの力でどれくらい動いたかを表します。

W=F×d

と言うことで、公式を代入すると、瞬発力(パワー)とは、

P=F×V

と表すことができます。どれだけ大きな力をどれだけ速く出せるかで、瞬発力は決まるのです。

筋力は2次成長が終了してから伸びてきます。コオーディネーションでは”感受期”という言葉で世代ごとに伸びる身体能力を定義しています。(これはスキャモンの成長曲線と類似しています。)
成長とともに内分泌系の変化(性ホルモン)などもあり、筋肉がつきやすい状況に切り替わってくると。実際、ほとんどの場合、本格的な筋力トレーニングは高校生世代以降に組み込まれるのがほとんどかなと。なので、”ちから”は後から伸びてきます。その前にスピードのの能力を上げておくと、”瞬発力”向上は確実ですよね。

話を戻して・・・

神経系の発達というのは、早い段階から取り入れることが可能です。
ジュニア世代のトレーニング組み込める。
まず、速く動けるように準備しておく。
そうすれば、その子がどんなスポーツに挑戦するかはわかりませんが、
ちょっと有利になれるのでは?
スピードトレーニングのドリルのようなものは、別の機会に。。。。

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