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今日が一番若い日です! トレーニングを始めるのに遅いということはない。

こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしてます。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。

以前の記事で、トレーニングを続けていくための
長期目標設定のことについて触れました。

大きなテーマとして、
「自分の人生を一生涯にわたって楽しむ」
実現のために、今から運動習慣を確立する。
そうすれば、歳を重ねても、
好きな仕事を続けられたり、
余暇の時間を楽しんだりすることができます。

「今まで運動経験がないけど、もう手遅れ?」
と思っている中高年の方達。
そんなことはありません!

いくつであっても、
トレーニングを始めれば、
身体は変えることができます。

筋力トレーニングが、健康促進の活動になる。

たとえ高齢者の方であっても、
トレーニングを始めることで、
・筋肉量の増加
・筋肉機能の改善
・身体活動の改善

などは多くの先行研究で報告されています。

ウェイトトレーニング効果の先行研究の一例を挙げると、

内容:
トレーニング群と比較対象群に分けたランダム化比較試験

トレーニングの実施期間:
週3回の全身のウェイトトレーニングを16週間実施。

結果:
トレーニング群
・下半身の筋力 → 54%アップ
・上半身の筋力 → 30%アップ

比較対象群(トレーニングの実施なし)
特に大きな変化はなし。

※Santos, GM, Montrezol,
FT, Pauli,
LS, Sartori-Cintra,
AR, Colantonio, E,
and Gomes, RJ.
「Undulatory physical resistance training program increases maximal strength in elderly type 2 diabetics.」
Einstein (São Paulo) 12(4): 425-432, 2014.
を参照。

トレーニング成果は一目瞭然

加齢に伴って身体機能の低下は
若いうちから始まります。
30〜60代の期間に、
・筋力は25%ダウン
・心肺機能は40%ダウン

これに伴い、
・身体機能の低下
(歩行速度、バランス、筋肉の協調性)
・全ての動作にかかる時間が増える
と活動量の低下が現れてくる。

不活発な生活は、運動器の機能低下
=ロコモティブシンドローム。
そこから筋肉量の低下
=サルコペニア。
そして、要支援、要介護につながる虚弱状態
=フレイル。

あとはもう落ちていくだけです。
寝たきりの要介護状態に。。。。

これでは、仕事や余暇を楽しむどころか、
日常生活にすら制限がかかってしまいます。

超長期目標を設定しよう!

2020年に発表された平均寿命は、

男性:81.64歳
女性:87.74歳

※平均寿命とは、”0歳時点で何歳まで生きられるか”を
統計から予測した「平均余命」のこと。

一方で、健康寿命は、少し古いデータですが、
厚生労働省のデータ(2013年)
    平均寿命   健康寿命
男性  80.21     71.19
女性  86.61      74.21

※健康寿命とは、日常生活を制限されることなく
健康的に生活を送ることのできる期間のこと。

平均寿命と約10年の差があります。
人生最後の10年間を、
自分の思い通りに過ごすのか、
それとも、寝たきりのような状態で過ごすのか。

要介護の一歩手前、要支援になる原因は、
・関節疾患    17.2%
・高齢による衰弱 16.2%
・骨折・転倒   15.2%

参考:厚生労働省「平成 28 年 国民生活基礎調査の概況 Ⅳ介護の状況」から抜粋

と、加齢による身体機能の低下は明らかです。

いかに”転ばぬ先の杖”を準備するのか。
今からのトレーニングが、
要支援・要介護の回避につながります!

僕の身近な事例も紹介します。

トレーニング習慣は、
人生後半の活動レベルに
多大な影響を与えます。

「私はもう歳だから。。。。」
というのは間違い。
いくつになっても、定期的にトレーニングをすれば、
身体機能は維持・改善していきます!

僕のお客様にも、60代の方がいます。
その方は、特にこれといった運動習慣はなく、
初めてパーソナルジムに来てくれました。

体力の低下と、血糖値の関係で、
定期的な通院と処方薬を飲むのが悩み。

2ヶ月間のプログラム終了時点で、
見事に体型を変え、
そして、HbA1cの数値
(ヘモグロビンに糖質がくっついたもの。
血糖値の指標としてよく使われます。)
も見事に改善。
「処方薬を飲まなくて良くなった!」
と報告をいただきました。

その後も月1回の頻度ですが、
定期的にパーソナルトレーニングを
受講してくれています。
その後の行動の振り返りや、
自身の戒めとして活用している感じです。
お会いする頻度は少なくなりましたが、
ご自身で食事面を気をつけたり、
できる範囲で日常的に運動をしたり。
血液検査の数値も安定されているそうです。

勤務先で再雇用契約をされていて、
今も、バリバリ、普通にお仕事をされてます。
ご本人は、「そろそろ、ゆっくりしたいけど。。。」
とおしゃってますが、
いろいろお話を聞いてると、
おそらく雇用先が離してくれないと思います。

日々、活動的であるから、
普通に仕事ができるし、
日常生活も全く問題なし。
医療費の負担も減って、
何もいうことなしです。

まとめ

僕もこのお客様のように、
後半の人生を過ごしていきたい。

「健康寿命を伸ばし、
 自分の好きなように過ごす。」

長期の目標は、まさにこれです。

僕の短期的な目標はエゴ(?)に近いかもです。
トレーニング指導者として、
・見た目(体型)を維持。
・パフォーマンス(挙上重量など)の維持。
は、現場で指導していくなら保たなくてはいけない。
トレーニング指導者としての
”強迫観念”みたいな部分もあるかなとも思います。

とりあえず、”かっこいい身体にしときたい”ってことですね。
それを作るためにはトレーニングは継続だし、
これを積み上げていけば、
長期目標も達成できる信じてます!

トレーニングを始めるのに
”遅い”ということはありません。

今から目標設定をして、
定期的なトレーニングを開始。
一緒に目標達成しましょう!

よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。