パーソナルトレーニング終了時点で、5人に1人は運動継続が不安。自己実現のための継続のポイントをお伝えします!
こんにちは。Dice Trainingです。
岩手県でトレーニング指導を生業にしています。
アメリカ留学中にNSCA CSCSを取得。
留学中のインターンシップも含めると、
トレーニング指導に携わって20年以上になります。
パーソナルトレーナーは、
お客様の生活習慣改善が仕事です。
よく例として言われるのが、
「魚を与えるのではなく、
魚と捕り方を教えること。」
エクササイズ指導ではなく、
お客様が自分でトレーニングできるようにする。
これが本来のトレーナーの仕事です。
ご一緒したお客様にアンケートを取ると
90%のお客様が
「自分1人では変えられなかった生活習慣を改善できた」
と回答する一方で、
20%のお客様が
「プログラム終了後に自分1人で継続できるか不安:
と回答しています。
なぜ、生活習慣の維持に不安を感じるのか。
そして、どうやって習慣を継続していくのか。
順を追ってお話ししていいきます。
プログラム期間中は継続できるけど。。。
「自分の体を変えなくちゃ!」
というモチベーションと共に来館するお客様。
さらにプログラムに申し込むと、
以下のような心理も働くので、
食事内容や運動頻度といった生活習慣を
変えていきやすくなります。
①一貫性:
「言動や行動に矛盾な無いように行動してしまう心理。」
パーソナルトレーニングは、毎回、予約を入れます。
「この日に来ます!」
とトレーナーと約束するわけですから、
人は、その約束を破るような真似を避けます。
だから、確実に週に1〜2回は
運動する機会を設けることができます。
②返報性:
「何かされたら、それに報いたいという心理。」
当たり前ですが、パーソナルトレーニングは、
トレーナーがマン・ツー・マンで指導します。
自分1人のために、指導してくれる。
日々の行動のアドバイスをしてくれる。
だったら、ちょっと頑張ろうかな。。。
と思ってきます。
③サンクコスト効果:
「投入した費用を無駄にしたく無いという心理。」
パーソナルトレーニングは正直、ちょっと割高。
だからこそ、支払った金額を無駄にしないためにも、
また、通い始めたら、今までの行動を無駄にしないためにも、
食事内容や運動を頑張っていきます。
元々のモチベーションと、
入会したことで得られる心理的効果で、
日々の生活習慣が改善され行動が継続。
変化率は個人差がありますが、
”身体が変わること”は
全員が実感するところです。
でも、プログラムが終わると、行動が続かない。。。
プログラム期間中に生活習慣も改善し、
運動も定期的に行う。
自然と、身体は変わってきます。
一定の成果が出たのに、
パーソナルトレーニング卒業とともに、
習慣を継続できるかどうか不安になる。
これは何故なんでしょうか??
① セルフイメージが低い
継続がうまくいかない人は、
”セルフイメージ”や”自己肯定感”
が低い傾向があります。
元々、パーソナルトレーニングを検討される人は、
・自分1人ではダイエットが続かなかった。
・自己流ダイエットでリバウンドしてしまった。
・何をすればいいのか、わからなかった。
といった方も多い。
過去の失敗事例に引っ張られることはありません。
プログラム期間でエクササイズテクニック習得や、
生活習慣の改善にできたわけですから、
プログラム期間中の成功体験を基に、
セルフイメージや肯定感をあげていきましょう。
②時間管理やスケジューリングが苦手
継続がうまくいかない人は、
自分で予定をたてたり、
その通りに行動するのが苦手な人が
多い傾向にあります。
プログラム期間中は、トレーナーと実施日を約束し、
どんなことをすれば良いかも指示があります。
指導を受けるのですから、ある意味、受動的。
でも、ここを能動的な学びに変えましょう。
・どういうことをすれば良いのか。
・どのタイミングで行うのが良いのか。
・どのくらいの頻度で行えば良いのか。
自身の生活サイクルをもとに
トレーナーと相談しながら、
現実的なスケジュールを作ってみましょう。
まずは”予定通りにやってみること”が大切。
やってみないと改善方法も見えてこないですからね。
③結果が出たことでによる、ちょっとした慢心。
プログラム期間中に大成功した人が、
逆に、成果に満足してしまって
行動を止めるパターンです。
「ここまで変わったから、
ちょっと制限をゆるくしようかな。。。」
といった軽い気持ちから、
一気に負のスパイラルに。。。
健康や体型の維持という点では、
プログラム期間中ほど、
厳しく制限する必要性は
ないかもしれません。
しかし、身体は、
・栄養
・運動
・休養
のバランスで決まります。
指導してもらった内容から
大きく逸脱してしまうと、
やはり身体は変わってしまいます。
パーソナルトレーニング卒業後も行動を継続するために。
せっかくパーソナルで変えた
”身体”や”生活習慣”を
台無しにするのはもったいない。
行動を継続していくための
ポイントを話していきます。
①指導してもらった食事内容をできるだけ維持する
身体は食べたもので変わります。
オーバーカロリーや糖質過多な食事内容では、
プログラム前に戻ってしまったり、
健康被害につながることも。
指導してもらった内容をベースに、
極力、食事内容を保っていきましょう。
たまに”ご褒美”で好きなものを
食べるのはアリだと思います。
でも、それも週に1〜2回程度で抑える。
それ以外の日は、
・腹八分で抑える。
・スイーツは取らない。
など、シンプルなルールを決め
徹底していきましょう。
②運動習慣を確保する
トレーナーとの”約束”で行っていた運動。
この運動を止めてしまうことも、
身体が元に戻ってしまう要因です。
では、どの様に継続していくのか?
継続方法1:
●自分でもできるエクササイズを教えてもらう。
パーソナル卒業に向けて、
前もって担当トレーナーに
”自宅でできるエクササイズ”
を指導してもらいましょう。
無理がなく、自宅でもできるメニューを知ることで、
効率的な運動の継続を目指しましょう。
また、どこでもできる定番種目をしっかり覚えるのも大切。
公共施設や自宅近隣のジムなどが利用できるようになると、
トレーニングの質が上がります。
継続方法2:
●定期的にトレーナーに確認してもらう。
自分自身で実行していて、
ちょっと不安になった時、迷った時に
プロの指導を受けてみましょう。
今は、フリーで活動している人も多くなりました。
また、オンラインでのトレーニング受講もできる。
フォームチェックや食事内容の確認など、
要所要所でアドバイスをもらうと良いです。
継続方法3:
●同じジムでパーソナル受講を続ける。
多くのプライベートジムがパーソナル卒業後の
”継続プログラム”を準備しています。
同じジムであれば、
・見知ったトレーナーからの指導
・使いなれたトレーニング機材
を継続して利用できるので、
安心して指導を受けることができます。
ただし、費用面はやはり割高になるかもしれません。
やはり、まず自分で試してみる。
どうしてもうまくいかない、続かないようなら、
またパーソナルトレーナーを活用する。
こういう流れがいいと思います。
まとめ
運動の継続は難しいことです。
もともと活動的だった人は、
やはり運動に慣れているので、
そこに抵抗感は少ないです。
逆にインドア派だった人は、
運動経験があまりないので、
「自分にできるだろうか?」
「どんな運動をすればいいんだろう?」
と不安になる部分があるのは当然です。
でも、パーソナルトレーニングを受講して、
定期的に運動しながら、
日々の食事をはじめとする生活習慣に気をつけ、
最後までやり抜いた人は、
もう不安は解消されています。
パーソナルトレーニング期間中で
エクササイズテクニックを身につけ、
食事の基本ルールを守り、
身体を変えてくれる人が大多数。
もう、体に関する素養を身につけています。
不安解消のために具体的な継続のための対策を、
パーソナルトレーニング期間中に、
トレーナーと相談することをお勧めします。
僕の場合は、
・自宅でできるエクササイズだけのセッションを実施。
・お客様の生活圏にある公共施設やジムを紹介。
・お客様の生活スタイルからスケジュール例を提示。
みたいなことは、最低限、お伝えしています。
要はお客様にとって、
・運動を実践しやすい環境
・無理のないスケジュール管理
を提案することです。
あとはお客様ご自身が、
基本ルールを守り、実践していくのを祈るのみ。
やらないと何も始まらないので。。。
迷った時は、プロの指導をうまく活用です。
体験や単発レッスンを行ってる人もいますからね。
費用面もうまくコントロールしながら、
運動を続ける環境を作っていきましょう!
よろしければ、サポートをお願いします。情報発信するためのトレーニングセミナー開催費用や、ジュニア世代へのコオーディネーショントレーニング指導などの活動費として活用させていただきます。