まずは食っていく。
YouTubeで面白い動画を視聴した。
安宅 和人(あたか かずと)先生 は、富山県出身の情報学者・脳科学者。慶應義塾大学環境情報学部教授。ベストセラー【イシューからはじめよ】の著者である。
私は高校2年生の時に、今の職業に就くことを決めた。そして40歳で大学院に進学しようとしている。この動画の中で大学生の女性が質問している。
「自分が一生をかけて取り組むべきことが分からないんです」
安宅先生はこのように答えた。
「そんなの一生かけても分からないよ!」
「まずは食っていくことだけを考えろ。」
「食うことと世の中に貢献することは分離していてもかまわない。」
「やりたいことより、まずは食べれるようになること。」
私は自分自身が最初の進路選択において “手に職をつける”を選んだ人間だ。安宅先生の考えに、図らずも同調した結果となった。
国家試験を取得し、20年間臨床を積んできたので“手に職をつける”ことには成功したのだと思う。その中でこの動画を見て思ったことがある。
サバイバルと一緒だ。
キャンプとかでもいいが、まずは住むとこ、寝るとこ、食べることから始めるのが基本だ。無人島に来たとして 「さて、まず好きな事を…」という選択をとらない気がする。
好きな事がたまたま、“魚釣り”や“食べれる野草の採集”とかライフラインに関する事ならいいが、“キレイなお花を集める”ならどうだろう。それはサバイバルでの第一選択ではないはずだ。
この動画で安宅先生が言っているのは、そういうことだと思う。「まず食ってく。」とは、力強い言葉のようで当たり前なのだ。
人生の選択はどうするか?って言うと大げさな話に聞こえてくるが、サバイバルで「あなたはまず何をする?」と聞かれているのと一緒なのだ。
住むとこ、寝るとこ、食うことを整えてからお花を摘んだり、星を眺めるなり好きな事をするといい。
優先事項というより、それをしないと好きな事が出来ない人が多いんだろうな。
好きな事が食うことに直結している人はたまたま運が良かっただけで、他の好きな事ができた時にそれが食うことに繋がるかは分からないし。
まずは食うこと。
亡くなった祖父母が聞いたら、「当たり前じゃ!」と言われそうだ。
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