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元上司が藍綬褒章を受章したからお祝いに駆けつけた。

中々ない経験をした。20年前に勤めていた職場の元上司が藍綬褒章を受章した。
藍綬褒章とは?↓

・会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方

・国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に尽力した方

内閣府ホームページより

いや〜めでたい!これは我々、職人さんにありがちなのだが最初に勤めた職場での経験は特別なのだ。技術のイロハ、仕事のノウハウ、狭く特殊な人間関係。

全てが最初の職場で今後が決まるといっても過言ではない。私の上司はいわゆる「人脈」つくりの名人だ。そして普段は適当なのだが、仕事と人間関係には非常にマメな性格である。

だから藍綬褒章という、国が認めた栄誉ある勲章を貰えたのだ。元上司は鍼灸師なのだが、普通はこんな栄えある賞をいただけない。施術の他にも様々な社会貢献が必要だ。

例えば我々の業界と国との橋渡しや、本来はバラバラな業界をまとめる仕事などをしなくてはならない。私はこの業界に入って20年になるが、そういう事はひじょ〜〜〜〜〜に面倒くさく、とてもじゃないが何十年も継続してやろうなんて思えない。一言で言えば、このようなことは「社会貢献」になるのだろう。

元上司とそのご家族

元上司は20年以上前から社会貢献を続けていた。それがこの度実り、今回の藍綬褒章をいただけたのだ。その凄まじさが40歳になった私にはわかる。

しかし当時、20歳くらいの私はそれを理解していなかった。上司である院長が楽しく飲み歩いているようにしか見えなかった。その人のもとで仕事をしているだけだと、狭い範囲しか目がいかない。いわゆる「使う側」と「使われる側」というやつだ。

結局、5年間お世話になっただけで退職したが今思えばこの人のもとでもっと学ぶこともあっただろうなと思った。そういえばめちゃくちゃ勉強会に連れて行ってもらってたなぁ。とか思い出す。
でもおそらく仕事がきつかったので、同じように辞めたとも思うが(笑)

とにかく、今回の会に出てその当時のがんばりも報われた気がした。なんか涙が出そうだった。なんでもそうだが、若い頃の思い出は甘酸っぱいものが多い。喜怒哀楽を高い次元で味わえた。

その思い出全てが意味があり、過去を清算できた素晴らしい会だったと思う。後は次に繋がる努力を自分でしていこうと思う。なんだかんだあったけど、良い20年間だったな〜。そんな事を素直に思えた。


当時の同僚

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