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ローソンPBのリニューアルをきっかけに思うこと

ローソンのPBパッケージがリニューアルし、SNS上では様々な考察や議論が行われている。どの意見も一理あるな〜と思いつつ、自分の視野の狭さに痛感させられた。
一概に「デザイン見にくい!」「失敗!」と騒いだり白熱した議論は少々苦手なので、自分の思ったことをまとめていこう〜〜!「批判と提案はセット」と教えてくれた元上司に感謝。


デザインの定義

仕事でデザインを扱う人の端くれとして、デザインとアートの違いをしっかり意識しているつもりである。デザインは何かの「目的」があって生み出され、達成するためのものだと思っている。サービス紹介のLPであれば申し込むというCVに繋げるため、使って欲しい人や伝えたい内容を最大限に引き出すのがデザインの役割なのでは、と。感覚的なものではなく、もっと論理的というか…。
私も仕事をする前はデザインを「好み」で良し悪しを判断していたし、いまだに好みのデザインに引っ張られそうになる時もある。(おい)

デザインに至るまでに、リニューアルコンセプト・ターゲット層の策定・マーケティング・PR方法などあらゆる視点から議論が行われる。クライアントワークである以上、決まったことを取り入れつつ商品価値を上げていくのがデザイナーの役目でもあるので、一言で「デザイナーが悪い!」と叫ぶのはちょっと違うんじゃないのかな?「じゃあ今回のリニューアルの目的はなんだろう?」と考えたり想像するだけでまた違った意見が生まれると思う。


”見た目”の捉え方

わたしはぱっと見でリニューアル後のパッケージは「かわいい」と感じた。全体の色合いやフォント、雰囲気が大変自分好みであったから。昨今話題に上がる “ 丁寧な暮らし ” を取り入れた、生活に馴染む優しいデザインがコンセプトなのかなとふんわり思ってた。
わたしは普段コンビニで惣菜を買う習慣はないので、自分が選択権を持った時のことをイメージ出来ていなかったのかもしれない。

最所あさみさんのnoteは毎回面白く気付きも多いので良く読んでいるけど、今回のローソンPBリニューアルに関しても多くの記事を書いてくれているので読んでみてほしい。

こちらは以前ローソンのパッケージ作りにコピーライターとして関わっていたカラス牧野さんの記事。生活の中でのコンビニの役割、店員視点でのデザインなどもっと広く視点を行き渡らせていて、ほぉ〜!と唸った。
そしてこの一節に120%同意…!

この国には「デザイン教育」がもっと必要だと実感します。「デザインはあらゆる事象に関わる」ものであり「よりよいものを社会に生み出す」ために不可欠な思考と技術です。


ユニバーサルデザインの必要性

最所さんの記事にもあるように、ユニバーサルデザインへの言及が多い。言葉では分かっていても、具体的にどのようなデザインが良いのかはまだ明確に分からない…。webの業界でも必要だ!と聞こえてきてるし、今後企画・制作する上で必要になってくる考え方だと思う。
この分野においては情報収集を続けながら自分の中での解を見つけていきたい。

考える癖をつける

今回noteを書いて、つくづくデザインに関わる話が好きだな〜と思った。それに個人的に大手企業が挑戦する姿勢が大好きなので、今回のローソンのリニューアルに対してもネガティブな印象は全くなく、振り切って(いろいろなところと調整大変だっただろうに)世に出したことにわたしはとても感心した。

今回のように世間的に話題になった時、「だめだ!」ではなく「どうすれば良いか」を考えられる人になりたいし、そう考える人が増えて大袈裟だけど社会を良い方向へ変えられたらいいな〜と思って書いた。久しぶりに文章を書いたから読みづらいのはご勘弁を!