専制政治に対抗する方法

いわゆる先進国の一つと捉えていたカナダで、専制政治が行われつつあるというのを目の当たりにしている。トルドー首相が、緊急事態宣言をして、Freedom Convoy運動に関わる人々の口座凍結をすると脅している状態である。もちろん議会の承認がいるわけだが、民主主義とは一夜にして崩れ去る可能性のあるものなのだと感じた。

この専制政治的なやり方に対して、国民がいかに抵抗を示すか、それを見ることができた。

Freedom Convoy運動で展開したコンボイを撤去するため、政府はまずレッカー会社に指示を出したが、レッカー会社は無視。そこで政府は軍にコンボイ撤去を依頼したが、軍も拒否したとのこと。

ここにアイヒマン的無思考の服従と逆の行動が見られる。

とても勇気のいることだと思う。このような勇気ある行動をとれる一つの理由としては、SNSで繋がっているという安心感、心の拠り所があるという安心感があるのではないか。SNSは、プライバシーを晒されたり恐ろしい面もあるが、うまく利用すれば、抵抗行動に対しての共感や支持も得られる。

とはいえ、根本的なところで、国民一人ひとりがどのように育ち、どのように教育を受けてきたかのほうが、重要であると思う。自分の親たちが展開する抵抗運動を間近で見た子供は、自分たちが大人になっても行動する勇気を持つことができるだろう。そして、憲法の重要性をしっかり教育されていれば、専制的な政治による法規制に対して、従わない勇気を持つことができるだろう。

日本の状況はどうか。小さい頃から「道徳」の授業で、空気を読むことを強制的に教えられ、デモ行動もとても少ない国民である。

カナダの状況をみて、大変だなあと思うと同時に、羨ましくもあるのである。

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