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覆水盆に返らぬどころか

かれこれ二週間以上noteの更新をさぼっていた。もし私の記事を楽しみにされている稀有な方がいらっしゃるとしたら誠に申し訳ない。六月はとにかく仕事が忙しく、毎日満身創痍であった為に長文を書き連ねる気力が全く湧かなかったのである……どうかご容赦を。

ということで久々にnoteへ帰ってきた訳だが、大変申し訳ない事に今回は戻ってきて早々に愚痴を溢す……「いや復帰して速攻愚痴か!読む気失せるわ!」と読者諸賢はお思いになったことだろう。申し訳ない。しかし今回の記事には切実なお願い事も書き記すので、どうか気を悪くせずにご一読頂ければ幸いである。

さて、改めて私は飲食店に勤めている身であるが、飲食の仕事をしているとごく稀に「困るなぁ」と思ってしまうお客様も店を訪れる。それがあからさまに態度が悪かったり、やたらと大声で騒ぎ散らかしたり、他のお客様の迷惑になっている輩であればこちらも超絶塩対応で接したり、場合によってはブチ切れて注意することも可能である。しかし、中には注意したくともしづらいタイプの方もいる。それは「善意でやってくれているのは物凄くわかるが実はありがた迷惑」な、とある行為をするお客様である。

では、その行為とは何か?というと「店員がお盆に乗せて運んできたドリンクのグラスを勝手に次々と取り上げて仲間に配る」「店員が回収する前に空になったグラスをどんどんお盆に乗せる」というもの。恐らくどちらも善意で行っているというのは理解できるのだが、大変申し訳ない事にはっきり言わせて頂くと……それ、割と迷惑ですからぁ〜!!残念っっ!!ジャカジャーン♪(※世代がバレるギャグ)

……はい。と言うのも何故かというと、我々飲食店の従業員は複数人でいらした方へドリンクを運ぶ際、各種グラスについて重量、形状、提供する順番をきちんと考えた上で一番安定する配置でお盆に並べているからである。その為、お客様としては「早く仲間にドリンクを配りたい」「グラスを手渡す、或いは片付ける店員さんの手を煩わせまい」という配慮の上での行動なのかも知れないが、勝手にグラスを取られたり、或いは反対に置かれたりすると重量や配置がこちらの意図せぬ状態になり、バランスを崩してしまった結果、お盆ごとグラスを倒しかねないのである。

それでもって、我々従業員側がドリンクを被ってびしょ濡れになるのはまだ許す。本当は汚れるし嫌だけれど。ドリンクを作り直さなければいけないのもまあ許す。バカ面倒だけれど。グラスが割れるのも……仕方ないから許す。高いんだからな畜生が。

だがしかし、それでもしお客様の衣服や持ち物が汚れたり、或いは割れた硝子片で怪我をされたとして「責任を取れやゴラァ!」と言われたら、こちらとしてはひとたまりもない。正直「責任の所在は八〜九割方そちらにあるんとちゃいますの?」と思わざるを得ない。まあ恐らくはそう言い返したら「店の者ならどんな状態でもお盆のバランスを保てるように訓練しとけやワレぇ!」と言われるのだろうが、そうしたら「あぁ?ほんなら、そない抜かす貴様はできんのか?上等や!やってみぃ!」と返してしまうかも知れない。こうして龍が如き仁義なき戦いは始まるのである(嘘)。

ということで、どうかこの記事を読んだ紳士淑女諸賢は上記の行為をなさらぬようにお願い申し上げたい。なお「今までやっていました」という方がいらっしゃるとしたら、つい口調がきつくなってしまい誠に申し訳ない。傷付けたよね。その場合は今度から気を付けて頂ければ良いので、どうか今までの行いを悔いて気に病み過ぎたり、ケジメとしてドスで指を詰めたり等はしないでほしい(まだ任侠の世界)。今後飲食店で誰かと食事をする際にこの話を頭の片隅に入れておいてくださればそれで充分である。

ということで今回は愚痴めいた注意喚起であった。さて、次回の更新はいつになることやら……書きたいネタは沢山あるのだが、如何せんここ最近は執筆をする為の体力と気力に乏しいのでまた筆不精になってしまうかも知れない。まあまあ、気を長くしてお待ちくだされ。それではまた。

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