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ガキの頃に憧れた“カマキリ”で本格的にブイブイいわせた話【企画篇】


はじめに

こんにちは。ピラミッドフィルム クアドラの鵜飼です。
備忘録も兼ねてのnote記事2作品目です。
前回(1作品目)の記事の企画篇実践篇はこちらから読めます。是非!
今回は2022年(今年)1発目に作った「The Kamakiri」についてどうやってどう作ったかを記していきたいと思います。今回も企画篇と実践編の2本立てでお送りします。

最初のヒラメキ

最近の僕の傾向で言うと、説明不要とかアフォーダンス とかワンアクション(シンプルアクション)みたいなところに重きを置きつつ、やってみたかったとかカリギュラ効果のようなやっちゃいけないけどやってしまうみたいな単純な欲求でアイデアを出す感じで、そういやカマキリハンドルってあったな  欲しかったな  あれ持つと絶対エアでブイブイさせてたな  おっ!これ何かに使えそうだな。で企画を考え始めました。

なぜ”カマキリ”なのか

子供の頃(小学〜中学校)に世代とか地域にもよると思うのですが、大体の友人がママチャリに乗っていて、その中でもヤンチャな部類の人たちがハンドルをカマキリにカスタムしていて何故かすごい憧れを持っていました。で、あれに初めて乗った人は絶対ハンドル持つとエアで右手首回してブンブンやるよなってなり、これは説明不要の入力デバイスになるんじゃないかと思ったのがきっかけでした。

そうと決まれば何とやら

まーだいたいやりたいことが決まったのでとりあえず完成予想図(理想型)をスケッチします。

完成理想形のスケッチ

詳細は実践編で書きますが、このスケッチの時点では大きな特徴としてライトに似せたプロジェクタを設置して、アクセル開度に応じて走ってるときの路面が映し出されるというものを構想していました。また、音は鳴らさない想定で、あくまで振動と映像で臨場感を出す想定でした。

雰囲気をチェック

スケッチの後、とりあえずカマキリ買って持ち感や持ったときの見た目をチェックします。これ重要。

とりあえず持ってみて
雰囲気とか
持つ高さとか
持つ角度とか
力の入れ具合とか
横からの見た目とか
をひとしきり試しました
意外にこういうのって大事

何やってんだって思うかもしてませんが、実際に物に触ってとりあえずやってみるのってすごく大事なことだと思っています。何にせよ、結構これでテンションが上がって色々思いついたり、爆速で進んだりするんです。

どうやって作るかの算段をつける

カマキリを実際に持ってみて雰囲気を掴めたところで、じゃあどうやって作ろうかを考えます。まず、最もコアなところ・大事にしたいところを決めて設計していきます。今回僕の場合、自転車のハンドルが本当のバイクのような感覚になって欲しかったので、アクセルを回すときの重みとかアソビとか返りとかを忠実に再現したいなと思っていました。なので実際のバイクの仕組み(センサとかアクセル回すところ)を取り付けることが1番手っ取り早いなと思ってリサーチを始めました。それに実際のバイクのセンサを扱えるようになったら色々作るものの幅が広がりそうな気がしたので研究目的にもぴったりでした。
が、しかし、バイクに関しては完全に無知なので探しても探しても情報が出てこない!ていうかチンプンカンプン
わかった事は、どうやらセンサはスロットルポジションセンサと言うらしい。アクセル回すパーツはスロットルキットというらしい。
とりあえず分かったことからやっていくしかないということでAmazonで検索していったん安いセンサとスロットルキットを購入。とりあえず実際のものを触ってみて構造を理解しようとしました。
※最近は電子部品でもなんでもAmazonで買うことがマイブーム

どうやらこのセンサはワイヤで引っ張って回す仕組みだなということがわかり少し光が見えた気がしました。が、まだまだ分からないことがあるので社内のバイク好きに色々とヒアリングしてみました。

家電とバイクにめっぽう詳しいプロデューサー

彼に色々バイクの仕組みとか教えてもらい、バイクの情報が少ないこと、センサとワイヤの間に入るスロットルボディといものが必要だということがわかり、まだまだ全然わからないことが多いですが、考えてても仕方ないので色々買ってみたり、ゴリゴリ手を動かしていくことにしました。今思うとこの時点ではめちゃめちゃ不安でした。

実践篇に続く

この時点ではできるかできないかわからないけど、まあー多分出来るだろ!考えるより手を動かそうて感じでした。実践篇では実際に手を動かして悪戦苦闘した時のことを書きます。お楽しみに。

「The Kamakiri」の製作過程はTwitterでもつぶやいてます。
基本的にはSNSの人ではないので最近はめちゃめちゃサボり気味ですが、もしよろしければフォローお願いします。フォロバします。
ネタ切れ気味なので、衝動的に思いついたアイデアやOOH形の事例のどうやってやってるか的なテクニカル予想などつぶやいていこうかなと画策しています。

過去プロトタイプの作品事例はこちらから


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