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備忘録と、現状と、今後の目標

はじめに

少しずつ当醸造所も皆様に認知され、県内外問わずお問い合わせをいただく機会が増えてきました。

本当にありがたいことです。
当醸造所は2019年に開業し、ちょうど2020年の今頃に酒類製造免許を申請。約半年の期間を経て2020年12月3日より製造を開始しました。

コロナによる影響はこれでもかというくらい受け、逆境逆風ではありましたが、何とか今日まで営業を続けることができております。

イベントやマルシェに出店した際には
「タップルームはないんですか?」
「直営店を開く予定はないんですか?」
等々お尋ねいただくことも増えて参りました。

また、
「このエリアには良い物件があり、もしよければ直営店をオープンしてはどうか?」というお誘いもチラホラいただいておりまして、これも本当にご縁が結んだありがたいことです。

数年前に種を蒔き、水をやり、ようやく実を結びそうな案件も少しずつ増えてきました。
もう少し一人で踏ん張るつもりですが、一人でこなすには限界も近づいてきたかなぁと感じているのが近況です。

自分の思考の整理と、皆様への現状のご紹介と、ゆくゆくはこうなれたらいいなぁ。という目標を、備忘も兼ねて綴ってみようと思います。
ダラダラと締まりのない文章になろうかと思いますので、お酒を片手にお読みいただけますと幸いです。

現状

1.廃棄物や行き場のない果実の積極的な活用

こちらは創業する前からずっと取り組みたいと考えていた内容です。

  • 売り物にならない果実や穀物、その他製品の活用

  • 異業種において、製造工程で生じてしまうが栄養豊富な廃棄物

  • コロナによって行き場のなくなった食材

こちらについてはこの1年半でたくさんのお題をいただき、醸造に活用し、お客様に喜んでいただくと共に自身の経験とすることができました。

  • 酒米

  • パンの切れ端

  • コーヒー粕

  • 小豆の茹でこぼし

  • 梨のピューレ

  • さつまいも

  • ニンジン

果実、豆、穀物等々、「これもお酒になるの?」と言われるものをクラフトビールに変化させてきました。
これは本当に喜ばれ、自身も楽しく取組み、醸造することができました。
自身で醸造所を立ち上げる前は

「こんなもので醸造しても美味しくなるはずがない。」
「キワモノなんか作りたくない。」
「色物を作っていると思われたくない。」

と、作る前から毛嫌いし、変なプライドが邪魔して着手するこ自体考えたこともありませんでしたが、自身で事業を持ち、お得意先様が困っておられる姿を見ると、「やってみるか」と、色々と知恵を巡らせ、結果として視野見識を広げることができました。

これは開業してから変化した心境の中ではとても良いことだったと感じています。

2.イベント、マルシェ、間借り営業等でお客様との接点を積極的に増やす

昨年末頃から地元のマルシェにお誘いいただき、直接お客様に商品を提供する機会を積極的に増やしています。

現在は下記のマルシェや店舗にて出店しています。

草津駅近郊の草津川跡地公園 de愛ひろばにて
毎月 第2、4日曜 10:00-13:00開催。7~9月は第2、4土曜 17:00-20:00開催。
近江八幡仲屋町 酒游館にて毎月1回開催 10:00-15:00
京都エリアで日時、場所共に不定期に開催(四半期に一回が目安)
第2、4金曜 16:00-21:00を目安に開催(仮)写真は過去お世話になった際のもの

当醸造所は実店舗を構えておらず、醸造所も最寄駅から遠い住宅地に構えています。醸造所にて土日のみ飲めるようにして欲しいという声もありますが、様々な条件から現状は考えておらず、上記にてビールを提供しています。

もちろんクラフトビールのイベントも大事にしていますが、当面はもう少し地元や滋賀県に根差した活動を積極的に進めていきたいなと考えています。
※滋賀及び関西圏のイベント、マルシェ等には積極的に参加予定です!
 お誘いやご紹介のご連絡も大歓迎です。

3.業務用樽商品の外販開始

これがここ最近の一番大きなトピックスです。
5月末に大阪で開催されました「クラフトビアライブ2022」にて外販のお話を多方より頂戴しまして、ようやく開始できる運びとなりました。

滋賀県や関西圏への供給が優先的になりがちですが、県外へも出荷しています。お問合せいただけましたら瓶・樽共に出荷させていただきますので、ご相談下さい。

今後の目標

1.よりニッチな商品の製造

他社があまり着手したがない素材や製法を積極的に推し進め、他社にはないオリジナリティある商品開発をもう少し進めていきたいと思っています。

とはいうものの、現状で製造スケジュールがパンク寸前…苦笑
製造規模を拡充できればなぁとは考えています。

2.環境へ配慮したブルーパブ、もしくは直営店の開設

ご縁に恵まれ、良い物件に巡り合うことができれば、醸造規模の拡大と併せて、その場でお酒や食事を楽しんでいただけるようなレイアウトで店舗を構えられれば。というのが当面の目標です。

併せて、製造工程で生じる麦芽粕を活用し、食物やその他製品へ転用することで循環型のスキームも組めれば。と、考えています。皆さんのお知恵を拝借しながら実現したい案、ということで。

これはちょっと先になりそうですが、ゆくゆくは実現したいです。
地元の雇用促進や他県からの来訪者を増やして地域へ貢献する。という意味合いも含めて。

3.ビール、コンブチャの移動販売


最近ビアトラックがSNS上でチラホラ話題に上がっていますが、これもいずれ実現できればなぁ。と、ずっと考えていました。

イベントへの出店はもちろんなんですが、結婚式場やキャンプ場、企業様の社内イベント等々にサーバーを積んだトラックで行けたら自分も楽しいし、お客様も盛り上がるだろうなぁと。

これこそ当面は先延ばしになりそうですが、いつか実現したいなぁ。
という夢物語くらいで。


目標や願望は口に出したり文字に起こせば巡り巡って実現できるという恩師の教えを胸に。現状の取り組みは研磨し、皆様への満足度を高めつつ、今後の目標はなるべく早くに達成できるよう頑張ろうと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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